2010年2月7日日曜日

友あり遠方より来る

今日はとっても楽しい一日でした。

我が家のダブルバブル君にとって4歳年下のかわいい(トランジスターグラマーの)妹、モノミーレ嬢と少し年の離れたやんちゃ坊主のA112ジュニアアバルト君がはるばる訪ねてきてくれたのです。どうしても一緒に入れろと聞かない850クーペも含めて記念撮影したのが下の写真です。

このモノミーレ、62年型と伺いましたがエンジン、シャシーナンバーマッチングの素晴らしいコンディションでした。ミステリーはそのエンジン、一般的にはモノミーレのエンジンは600ベースということになっているのですが今日実物を拝見するとエンジン刻印は600ファミリーの100ではなく850用の100Gとなっていました。ところが見慣れた850のブロックとは細部がかなり異なります。ある本によるとモノミーレのエンジンは実はアバルトの求めに応じてFIATが特別に製作したブロックとなっています。つまりあの1000ベルリーナ、OT1000やビアンキジュニアアバルトのエンジンのルーツは実はモノミーレではないかという推理が成り立つわけです(ボア、ストロークは同じです)。1000ベルリーナのデビューは62年、850およびOTのデビューは64年の筈ですから61年デビューのモノミーレのエンジンは推測ですが、FIATがアバルトと協力して61年以降100Gとして先行開発して成功、後にそれがストロークを短縮して量産化されて850エンジンとなるのではないでしょうか。真偽のほどはわかりませんが往時のコルソマルケ38に思いを馳せる楽しい夢を見せていただいた午後でした。
 
                                      FIATおじさん

2010年2月4日木曜日

今日は立春、もうすぐ春です

先日の暖かかった大寒とは大違い、いささか寒い立春ですが春はもうすぐ。毎朝のジョギングコースの脇の梅の花がだんだんと多くなってきました。 午後からは快晴、そこで寝起きの悪いEタイプを無理やりたたき起こして裏山へお散歩に、そこで撮ったのが下の写真です。

田舎に住むと季節の移り変わりに敏感になりそうです。 これからも四季の移り変わりを思い切り楽しんでいきたいと思っています。

2010年2月1日月曜日

New Year Meeting に(かろうじて)参加しました。

久しぶりにやっちゃいました !!  ニューイヤーミーティングに向かう途中、茅ヶ崎バイパスあたりから850クーペのエンジンがぐずつき始め、料金所でストップ、数回トライするうちに何とか再スタート出来、祈るような気持ちで走るも横浜バイパス手前であえなくダウン、今度はエンジンがかかる気配なし。
この日ニューイヤーミーティングのスワップミートに参加すべく狭い850クーペの車内に身動きが取れないぐらいの荷物と奥方を詰め込んでおりここでリタイアすることは許されず、さて原因はと点検するうちにデスビに入る1次線を止めてある小さいナットが緩んでいることを発見、よしこれでかかるかと喜んで再スタートにチャレンジするも一旦ご機嫌を損じたエンジンは一向に復活の気配なし、あわてて今度はデスビのキャップを開けてみるとあろうことかポイントからつながっている1次線を絶縁している小さな黒い(プラスチック?)部品が溶けているではないか !!   ここに至ってようやく状況が把握できことの重大さを認識しました。たぶん先日の車検でデスビをはずして調整した際1次線絶縁用のこの小さいナットを手で締めたままスパナできっちり締めるのを忘れたようです。その結果ナットが緩んで時々通電不良になりエンジンが停止、何らかの原因でまた通電した際にエンジンが再始動したようです。それがいよいよ緩んでついにデスビ内のポイント側の配線が外れて落下、ショートしその熱でプラスチック製の小さな絶縁板を溶かしたようです。
時間は朝8時、ニューイヤーの開会式にはもはや間に合わないがそれでもなんとしても行きたい(!!)、まずは安全なところに車を移動させるべくJAFのお世話になり(私40年間、JAF会費、ライセンス料を払い続けています。たまにお世話になってもバチは当たらないでしょう)交通量の多い横浜新道から戸塚駅近くの一般道の空いた所に移動、同時に今日スワップミートを手伝いに来てくれる予定の娘夫婦に連絡するとうまい具合に今八王子の自宅を出るところと言うではないか、それならと早速秦野インター近くの我がガレージまで行ってスペアのデスビを持ってきてくれるように依頼(スペアがすぐにあるところがすごいでしょう)、待つこと2時間弱、交換用のデスビが届いたのが10時過ぎ、見事エンジンが再始動(FIATおじさんの評価が少し上がった?)、無事11時30分にお台場の会場に到着しました。

さてスワップミートにとっては最も大切な朝の2時間はミスしましたが大急ぎで開店準備、小さなクーペの車内からこれでもかというほどの宝物(ガラクタ?)が出てきます。写真を添えますがこれだけの荷物と乗員2名が収まった小さな850クーペが立ち往生、通り過ぎて行く人はさぞ面白く見物していたんでしょうね。

おかげさまでお店は大繁盛、そうこうするうちに朝不在で心配してくれていた友人が次々と現れて車談議に話が弾み気がつくともう3時過ぎ(やっぱり朝3時間のミスは痛かった)閉会式の時間が近づいていました。
今まで3回こうしたスワップミートに出ましたが売り上げは圧倒的に新記録、あと少し展示方法を研究しフルに1日売れれば倍は売れたかなと”取らぬ狸のなんとやら”です。
こうしてお店を出していると新しい友人の輪が広がるのもうれしい事です。今回も多くの方とお知り合いになることができました。

そんな訳で終わってみれば“結果良ければすべて良し”の楽しくも長い一日でした。
ご心配をおかけした友人の皆さま、第3者にはガラクタにしか見えない宝物を買っていただいたお客様、急遽デスビを届けてくれそのあと一日お店を手伝ってくれた娘夫婦、JAFのスタッフの方、そして遅い到着にもかかわらず親切に誘導してくださった主催者の皆さまに感謝です。それと横浜新道でへんてこな車が止まってしまった為渋滞にあわれた皆様ごめんなさい、お詫びします。
本日の教訓、
1)いかに勝手知ったる車でも基本は忘れるなーーー”FIATおじさん”がFIAT850のナットの締め忘れで立ち往生ではシャレにもなりません。
2)不調を感知したらすぐ止めて点検すべし。 古い車に乗っている方は同じと思いますがおかしくなるととにかくだましながらでもXXXまで行き着こうとすることが多いようです。不調になるには何らかの原因がある訳です。今回ももしミスファイアの段階で点検していればナットを増し締めして終わりだったはずです。今考えると不幸中の幸いで”燃えずに良かった”が実感です(古いイタリア車です。この言葉実感として受け止めてくださる読者の方も多いのではと思います)

                                         FIATおじさん