2011年4月20日水曜日

富士にはシトロエンが良く似合う?

 富士には月見草がよく似合う、と書いた有名作家がいた。 富士山の周りに住み始めて40年、今でも見るたびに新鮮な感動を覚える。 先日の日曜日、朝霧高原の某牧場に2CVとDSを中心にした古いシトロエンが集まるミーティングがあり、数年間生活を共にした元我家の2CVも参加すると言うのでその晴れ姿を見るべくお花見を兼ねて出かけてみた。普段の心掛けが良いのはいつものこと(?)、着くころには富士山の周りの雲はFIATおじさんに敬意を評して霧散、見事な快晴となって絶好のピクニック日和と相成った。 1枚目の写真、どうです、月見草もよいが2CVと富士の組み合わせ、なかなかのものでしょう? 2枚目一番手前の2CVが元我家の車です。我家にいたことはロクなメインテナンスもしてもらえずあちこちにコケが生えている(!!)始末、それでも文句も言わずに良く仕えてくれたが今は新しい主の元ではるかに幸せな余生(失礼、生涯現役)を送っているようで嬉しい限りである。若いユーザー、家族連れ、ペット連れが多かったのもこのミーティングの特徴のようで幸か不幸か金のなる木を持ち合わせないファミリーでも工夫次第で無限の楽しみをもたらしてくれる魔法の乗り物が2CVなのだ。ほのぼのとした温かく幸せな気持ちで会場を後にすることが出来た。ちなみにこの牧場、商業的には成功しているようでこのご時世、大賑わいだった。3枚目の写真はおまけ、帰りにちょっと寄り道をした知る人ぞ知る桜の名所である。どこかお判り頂けるだろうか?

2011年4月11日月曜日

Made in "Occupied Japan" vs "US Zone of Germany"

 手元に数台のちょっと古いブリキのミニカーがある。写真の手前3台の内赤いモデル2台がメーカー名は不明だがいわゆる"Occupied Japan"物、真ん中のグリーンはドイツの Schuco 製でこれも "US Zone of Germany", 共に敗戦からの復興が始まったころの作品である。後ろのバスは少し後の時代になるが割合有名なモデルでヨネザワの50年代後半の作品、右端の小型のモデルはブリキではなく Pod Metal と呼ばれるダイキャストのはしりのようなモデルで1930年代のアメリカのバークレー(Barclay) の作品である。いずれも独特の深い味わいのあるモデルであるがOccupied Japan のプリミティブな構成と比べるとやはりシュコーモデルの出来の良さが光る。ドイツ職人の腕前は戦後の混乱期でも健在だったのだろうか?このあと数年のうちに Made in Japan は飛躍的に腕前を上げかのマルサンのキャデラックをはじめとするブリキのおもちゃがアメリカ市場を席捲することとなる。





2011年4月9日土曜日

アルファ155と遊ぶ


娘夫婦のアルファ155V6がしばしの間里帰りしてきた。 155V6はエンスーの心をくすぐる名車の誉れ高い車だが久々にそのステアリングを握って今更ながらアルファマジックに感心した。2.5Lとかなりの排気量だがこの快音と鋭い吹けあがりはどうだろう、言い古された言葉だが思わずシフトダウンして楽しみたくなってしまう。 エンジンだけではない、最初のコーナーを回った途端に気が付くジャストステアの快感、FF2.5L、フロントヘビーでも”しつけ方”次第でこんなにも快適に乗れるものだろうか。この快感と引き換えなら安っぽいプラスチックの内装も、信頼性ゼロの電気系も全部許してしまいたい気になってくる。壊れても壊れても(最近はそんなに壊れないそうだが)アルファを買う為にわざわざ遠くのディーラーまで出向くファンが(数は多くないかもしれないが)確として存在するのはまさにこのアルファマジックのなせる技だろう。ちなみにこの155、室内やトランクも広く意外にも実用性も悪くはない。ドアハンドルやスポイラーなどのプラスチックパーツが色あせして変色してしまっているのは御愛嬌といったところ、フロントの面構えなど我々の年代のファンには何となくあの弁当箱ジュリアTIの面構えを思い出させるところがにくい。よく整備されたシトロエンXMとアルファ155の2台があれば楽しいだろうなーーとちょっと春の夢を見てしまった。 春と言えば我家の桜、遅ればせながらやっと8分咲きになりました。

2011年4月2日土曜日

ちょっと変わったスパークプラグ

100年余りになる内燃機関用スパークプラグの歴史の中にはアッと思わせるようなユニークなデザインのプラグが多々あるがここに紹介するのはその中でも極めつけの一品、その名もファンフレーム、1920年代にアメリカで登場し立派に企業化、そこそこの本数を売り上げているのであながち一発明家の気まぐれで生まれたものではなく少なくとも当事者は真剣であったに違いない。写真を見て頂くと解りやすいが中心電極の先端に小さなファンが付いていてこれが燃焼圧力によって回転する仕組みになっている。このファンによってたとえカーボンが付いてもすぐに拭き払うので電極はいつもクリーンに保たれるというのが売りである。放電はどうするかと言うとこのファンの先端とシェル(金属部)先端との間のギャップで放電するのでスパークする場所は定位置ではない。実際に手に取ってみるとファンは比較的軽い力で回転する。貴重品なので分解するのは諦めたのでこのファンのサポート部分がどうなっているかはわからないが果して燃焼圧力と生成物に耐えて長時間機能するのかはなはだ疑問ではある。これが後の世のスパークプラグの基本にならなかったところをみると“アイデアは良かったんだけどねー”と言ったところかもしれない。 いずれにしても技術者のロマンを感じる作品ではある。

2011年4月1日金曜日

春よ来い!!

4月になったが朝夕の冷え込みは相変わらず厳しい。 朝起きて庭に出てみると車の窓は霜でガチガチ、今年は全般に寒いようだが中でもここ中井町の冷え込みは格別で、やっとつぼみが膨らみはじめた我が家の桜もこれでは勘違いして冬眠体制に入ってしまうのでは、と心配してしまう。
ちなみに霜に覆われたゴールドメタリックの車、こちらも縁あって最近我が家にやってきたフランス娘だが今ちょっと駆動系を患っている。暖かくなったら(例によってさぼる為の口実??)何とか現役復帰をさせてやりたいと思っている。ちなみに患いはこの車のアキレスけんイージーのクラッチで滑っている感じではなく全く反応しないのでリレーか何かのトラブルで一発で解決の可能性もないわけではないと思っている。ルノーイージーシステムの権威の方おられましたら是非お助けを。