我が家のダブルバブル君にとって4歳年下のかわいい(トランジスターグラマーの)妹、モノミーレ嬢と少し年の離れたやんちゃ坊主のA112ジュニアアバルト君がはるばる訪ねてきてくれたのです。どうしても一緒に入れろと聞かない850クーペも含めて記念撮影したのが下の写真です。
このモノミーレ、62年型と伺いましたがエンジン、シャシーナンバーマッチングの素晴らしいコンディションでした。ミステリーはそのエンジン、一般的にはモノミーレのエンジンは600ベースということになっているのですが今日実物を拝見するとエンジン刻印は600ファミリーの100ではなく850用の100Gとなっていました。ところが見慣れた850のブロックとは細部がかなり異なります。ある本によるとモノミーレのエンジンは実はアバルトの求めに応じてFIATが特別に製作したブロックとなっています。つまりあの1000ベルリーナ、OT1000やビアンキジュニアアバルトのエンジンのルーツは実はモノミーレではないかという推理が成り立つわけです(ボア、ストロークは同じです)。1000ベルリーナのデビューは62年、850およびOTのデビューは64年の筈ですから61年デビューのモノミーレのエンジンは推測ですが、FIATがアバルトと協力して61年以降100Gとして先行開発して成功、後にそれがストロークを短縮して量産化されて850エンジンとなるのではないでしょうか。真偽のほどはわかりませんが往時のコルソマルケ38に思いを馳せる楽しい夢を見せていただいた午後でした。
FIATおじさん
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