2020年5月22日金曜日

1996年式 ボルボ 850R

 驚くほど程度の良い1996年式のボルボ850Rが入庫したのでご紹介したい。
四角いボルボ(?)の最後頃の年式で5気筒横置き2.3リッターターボのハイスペックで一時期ツーリングカーレースを席巻した空飛ぶレンガ(?)の最終進化形、おとなしくドライブしていれば普通のアッパーミドルセダンだが少しばかりアクセルを踏み込めば牙を剥き始めて”とっても早い車”に変身する。
今回入庫した車は実質2オーナー(私を入れて3人め)だが前オーナーが22年間ガレージ保管、オールディーラー整備をしていた車で走行距離は9万Kmちょっと、メーターを交換してあるので表示は8000Kmちょっとだがディーラーでの8万Kmちょっとでメーター交換の正確な記録が残っている。車体に大きな傷やダメージは一切なく色あせもない。インテリアも然りで木目の剥がれもなくアルカンタラのシートも多少のヤレはあるが大きな傷や汚れはない。
 実際に走行してみたところさすがに足回りは多少のゴトゴトがで始めていて9万KM相応、と言ったところこのままでも全く問題はないが新車のように、とはいかない。
エアコンも問題なく効いているがアメ車や日本車のように強烈に冷えるとはいかない。タイヤは7部山、ここ10年ほどのディーラー整備記録付き、ETC, ナビ(ただし少し古いタイプ)付き、車検はR3年、8月まで、自賠責、リサイクル、消費税、オール込み、自動車税(¥51,700)のみ月割別途、で26万、関東近県の方は無料で納車、名変、遠距離の方は実費で納車いたします。ご興味のある方はご連絡ください。



2020年5月20日水曜日

アーカイブ、アメリカ編その(4)

 アーカイブ、アメリカ編その(4)はオートモビリアとは少しジャンルが異なるがアンティークトイ(特にミニカーモデルカート人形)ショーとして有名なシカゴトイショー その名前からシカゴ市内のホテルかコンベンションセンターで行われる、とばかり思い込んでいたら実はオヘア空港から南西へ車で2時間(すいていればそんなにかからないが東京と同じで空いていることはない!!)ほど走った農村地帯の真っ只中の小さなコミュニティセンターで行われる。2枚め、3枚目の写真で想像されるとおり本当にこんなところで世界的(と言ってもかなり狭い世界)なショーが、と入場するまで半信半疑だった。4月と10月、の日曜日年2回開催され、たしか金曜日には近くのホテルでプレビューがある。最寄りの空港は上述のシカゴオヘア空港、そこからはレンタカー以外に交通手段はない。加えてシカゴ近郊には人気の観光地やクラシックカーのショーもないのでこのイベントだけのために出かけるには多少の決心が
 必要かもしれない。入場料は$10前後だったと思うがいずれにしても記憶がない程度の値段である。最初の写真の少し大きめのビルが主会場で出店者のレベルは高い。横浜のワンダーランドと同じようなイメージだが規模はもう少し大きい。主会場とは別に3枚目の倉庫(?)の中ではスワップミート的なイベントが同時開催されていてこちらは価格は安く掘り出し物(?)を求めて多くの人で賑わっている、もう一つは
 アンティークドル(人形)でこちらは知識も興味もないのでほとんどスルーしているがコレクターにはきっと宝の山なのだと思う。最後の一枚はおまけでこのショーに行くとき利用している近く(と言っても車で30分程度)のモーテル8、季節と曜日によるが一泊$70程度で快適に泊まれる。

2020年5月19日火曜日

ダイハツソレックス エンジン始動!!

 ここ2週間ほど苦戦していたダイハツソレックスのエンジンがやっと始動した。そもそもバッテリーもない原始的な2サイクルエンジンなので火が飛んで圧縮があってガソリンが来ればエンジンは掛かるはず、とたかをくくっていたがまずは遠心式のワンウエイクラッチと駆動輪の調整に戸惑いフランス在住のソレックススペシャリストに色々と教えてもらいながらかれこれ10回ぐらい組んではバラシ、ばらしては組み、を繰り返した。どうやらこのエンジン
以前のオーナー(あるいはずっと動いていなかったのでその前のオーナー)がばらしたあとうまく組めずにそのままにしていたようでクラッチをクランクシャフトに固定する裏側のナットが欠品していたのが迷った原因でこれでクラッチは解決したがそれでもエンジンがかからない、そこで次はフラマグのタイミング調整、これもかなり狂っていたので修正、これでOKと思いきやそれでもエンジンがかからない、ガソリンは新しく入れ直したので腐っている(これは古い車でよくある話)のはありえない、という訳で最後にキャブに挑戦、と言ってもごくごく簡単な構造でジェットを掃除するくらいだがどうやらこれも原因の一つのようで針でつついて掃除して今度こそ、と思って挑戦するもまだスタートしない、万策尽きてこれは長期戦と思いガレージに引き上げ片付け始めたら掃気室の小さいボルト(クラッチやフラマグを外すときここに細いボルトを差し込んで回転を止める)を
付け忘れているのに気が付きこれを取り付けて再度トライすると見事始動した。自分で組んだ古いエンジンが再始動した時の感激はクラシックカー仲間共通の至福のときだがこんな簡単なエンジンでもそれは同じ、久しぶりに大きな満足感を得た。3枚目の写真はソレックススペシャル工具でフラマグを外す専用アダプターとプラーさえあればあとは古い車をいじくっている方であれば多分お持ちのものばかりだが 9mm のボルトが多いのとクラッチを外すのにディープソケットが必要になる。もう1台フランス生まれのソレックスと並べてみる。こちらのエンジンはペダル一こぎですぐ始動し極めて快調、70年代の雰囲気が漂うダイハツソレックスと比べるといかにも、と言った時代感がある。これでだいぶノウハウを習得したので次はダイハツソレックスの仕上げと(とりあえずエンジンは掛かったがブレーキその他もう少し努力が必要)もう1台の小型ソレックスプロジェクト、をスタートしたい。巣篭もり中でも残り時間の多くないおじさんは忙しいのだ!!



2020年5月16日土曜日

アーカイブ、アメリカ編(3)ハーシーオートジャンブル

 アーカイブ、アメリカ編その(3)はアメリカ東部チョコレートの街として有名なハーシーで毎年秋に行われるオートジャンブルで世界最大規模ということになっている。10月頃に行われヨーロッパからもツアーが出るほどの人気イベントである。場所はアメリカ東部のペンシルベニア州ハーシーで問題は近くに大きな空港がなく日本からの乗り換え無し直行便となるとニューヨークJFKが一番近いがそれでも
車で4−5時間は掛かる。しかもJFK方しばらくは迷路のようであり交通量も多く運転しにくい。シカゴからだと10時間、デトロイトでも7時間程度、飛行機
を乗り継げばもちろん近くまで行けるが私の場合基本的には商品の買い付け目的なので2−3個の大きなバッグがあり追加運賃がかかるのとセキュリティチェックが嫌でよほどのことがないと乗り継ぎはしないことにしている。
このイベント、とにかく広いことが特徴で1日では到底すべてを見ることは出来ないのでもしお出かけになるなら3日程度予定されることをおすすめする。場所がら車もオートモビリアもアメリカ車が中心だが変な’(?)ヨーロッパ車も結構いる。
玉石混交で全くのジャンクから1台数十万円クラスのおもちゃまで出店されている。ハーシーの本社のとなりでチョコレートミュージアムなども近くにある。さすがアメリカでこれだけの規模のイベントにもかかわらずホテルや駐車場に不自由することはないが駐車場から会場までがすでにかなりの距離のハイキングで買付の身にとっては帰りが辛い。アメリカにスパークプラグコレクターズクラブという古いプラグのコレクターによるクラブがあり私もそこのメンバーなのだが毎年ここでクラブ総会をやっているので古いプラグを扱うお店の出店が何店かありこれは私には特に楽しいボーナスポイントである。ここ10年で2度出かけたがアプローチの大変さとあまりに広大な場所で体力勝負となりさすがに70歳を超えてこのショーはそろそろ無理かなと正直思い始めている。

2020年5月13日水曜日

アーカイブ、アメリカ編(2)モントレーヒストリックカーウイーク

 アーカイブシリーズアメリカ編その(2)はアメリカ、あるいは世界最大のクラシックカーの祭典、ラグナセカのヒストリックカーレースやペブルビーチコンクールデレガンスを頂点とするモントレーヒストリックカーウイークである。タイミングは8月のお盆の週の1週間で休みが取りやすい反面航空券がピークのタイミングなのがリタイアおじさんにとっては最大の難点、加えて最近のクラシックカー相場のバブルを反映して入場料が非常に高くなりペブルビーチ・コンクール・デレガンスは$400ぐらいする。コンクールイタリアーノ、ラグナセカと金曜から3連チャンをすると入場料だけで10万近い出費になりかねない。私自身はリタイアしてからはやはり費用の関係でペブルビーチに1度出かけただけでもっぱら無料の”その他”イベントに出かけている。場所的にはサンフランシスコの空港から南に車で2時間程度、シリコンバレーを過ぎてからはカリフォルニアの農業地帯を抜けてゆくUS101が便利、さらに海側にオールドハイウエイUS1もあるが多少
時間がかかる。ヒストリックカーウイークというだけあって上記のメイン3イベントやクラシックカーオークション(こちらは事前申請が必要)以外に平日にモントレー半島のカーメルやオーシャンサイドの街で無数のしかもレベルの高いイベントが開かれている。オススメはカーメルの街コンクール(町中なので見物は無料)や多分パシフィックグローブという街だったと思うリトルカーショー(これも無料)でアメリカとは思えぬ珍車に出会うことが出来る。
 右の写真2枚がそれでなんとハリウッドから自走(!!)してきたという2CVフルゴネットAZMに出会って感激した。カーメルのショーはペブルビーチの参加者も多く60年代のフェラーリやマセラティ、ポルシェなどが普通に町中に石を投げれば当たるぐらいパーキングしていて背景が美しいカーメルの街、ということもあってペブルビーチで見るより車が生き生きとして見える。オートモビリアとしては毎年シーサイドのホテルの宴会場で開かれるモントレーオートモビリアがある。場所柄ハイレベルのものが多く高価なのが難点だがヨーロッパからの出品者も多く私も行けばかなりの仕入れをしている。ここ以外にもペブルビーチの入口近くのテント村でレトロオートと称するオートジャンブルがありヴィンテージサインやガスポンプが多く出品されている。私も10年ほど前リノのカジノで珍しく大勝ちしてここで1930年代の黄色と紺色のチャンピオンのヴィンテージサインを入手した楽しい思い出がある。ペブルビーチやラグナセカについては別に多く紹介されているのでここでは省略させていただくがトップレベルの車が集まる事実に変わりはなく多少贅沢をして世界のセレブの中で1日を過ごすのももちろん悪くはない。ちなみにラグナセカ、相手は車が走るサーキットで特に名物のコークスクリューなどはかなり高低があり、しかもじりじり照りつける炎天下(湿度は低いのでベタベタはしないが猛烈に暑い)じっくり見たいと思うと体力勝負になるので冷たい飲み物と暑さ対策グッズなど十分な準備をされた上で出かけられるのが良いと思う。


2020年5月9日土曜日

世界のオートジャンブル、クラシックカーショー アーカイブ(1)

 ご多分に漏れず”巣ごもり生活”真っ只中、ゴールデンウイーク明けには、と思っていたが期待に反して(予想通り)緊急事態宣言が延長されてどうやら5月末頃までは外出もままならないらしい。海外への買付は多分状況はもっと悪く欧米では規制緩和へ動き始めているがそもそも海外からの入国者に対する規制は当分緩みそうもないし御歳70歳、”虚弱体質”を自認する身としてはたとえ規制が解除されたとしても暫くは自重せざるを得ない、と思っている。
 ならば、ということでこの11年間に出かけた海外の主なオートジャンブルやアンティークショー、クラシックカーショーをアーカイブの形で振り返ってみることにした。これから出かけられる方に少しでもご参考になれば幸いである。
第1回は私のオートモビリアやクラシックカーショーの原点とも言うべきアメリカ、ネバダ州リノの HOT AUGUST NIGHT, 毎年8月中頃、モントレーのクラシックカーウイークの前週にこちらも約1週間に渡って
開催される。50−70年代のアメリカ車が中心で全米から5000台前後がリノに集結する。サンフランシスコ空港からレンタカーで4時間ちょっと、市内を抜けるまでは少し混むがあとは運転は至って簡単、80号線をひたすら東に向かうもよし、州道50号線で美しいレイクタホを抜けていくのも楽しい。周辺には西部開拓時代からゴールドラッシュ時代の旧跡も多くそもそもカジノとショーの街なので一週間居ても全く退屈することはない。期間中リノのホテルは高くなるので少し離れたカーソンシティあたりに滞在するのもおすすめ。オートジャンブルは(木)から(日)午前中まで開かれ場所柄アメリカンのオートモビリアが多いがじっくり見て回ると掘り出し物もある。
ネバダの8月なので昼間は猛烈に暑いが夕方からは涼しい風が吹きはじめクラシックカーのパレード等はもっぱら夕方に開始される。オススメは最終日、日曜の朝9時過ぎからのさよならパレードで約3時間ほどに渡ってこれらの古い車がリノのメインストリートをパレード、 See You Nexy Year を誓いながら流れ解散してゆき思わずウルッとして、よし来年も来るぞ、と決心させられる。
ちなみに私のリノ詣での歴史は古く1980年代の初め頃、まだ ハラーズミュージアム(カジノ王ウイリアム・ハラーが作った当時世界最大のクラシックカーミュージアム)があった頃、初めて訪れて以来アメリカでのバケーションはもっぱらこの近辺、と決まっている。最近訪れたのは昨年の夏だがちょっと気になったのは以前ほどの活気がなくなっていたことでリノファンの私としてはちょっと心配になった。

2020年4月22日水曜日

巣ごもり生活奮戦記(3)ヴェロ ソレックス エンジン始動!!

 60年代のフランス製原付自転車 VeloSolex 3800のエンジンが意外と簡単にかかった。このエンジン、スロットルさえない定回転で回転数はもっぱら負荷によって変わる。ちょっと変わっているのはレバーで操作するデコンプが付いていることでまずはレバーを外してエンジンを下ろし(つまり動力をタイヤに伝えるローラーをタイヤに接触させ)チョークレバーをスタートの位置にしてデコンプレバーを引いて圧縮を抜いた状態でペダルで走行し少しスピードが
付いた状態でデコンプレバーを戻すと押しがけよろしくエンジンがスタートするというシカケ、2サイクルなので混合ガソリンを作りタンクに入れて庭の少し下り坂で試してみると一発でエンジンが掛かった。遠心クラッチが付いているので一応停車中でもエンジンは止まらない(時々止まるのはご愛嬌)。マフラーはかなり強力でポロポロと軽い音がして芝刈り機やチェーンソーよりは遥かに静かである。まだナンバーがついてないので外には出られず庭は砂利敷きで少し乗りにくかったがまずはメデタシ、メデタシ
次はもう少し新しいダイハツ製5000にトライします。


2020年4月20日月曜日

巣ごもり生活奮戦記(2)ヴェロ ソレックス

巣ごもり生活奮戦記、その(2)はフランス生まれの原付自転車(の祖先?)ヴェロ ソレックス 2.5台(?)
キャブレターメーカーのソレックスが戦前から作っている原付自転車で前輪の上についているエンジンユニットをレバーで上げ下げして動力を伝える簡単無比な構造、一応遠心式のクラッチ(らしきもの)が付いているので停止中はエンジンが回転していても動力は伝わらない、ことになっている。
 真中の黒色はその中で一番生産台数が多かった1960−70年代の3800シリーズ、黄色は70年代に日本のダイハツがライセンス生産した5000シリーズ、共に当時のオリジナルモデルである。もう1台の黄色のミステリアスなモデル(?)は60年代後半に提案された(実際に量産されたかどうかはこれから調べます) Petit VeloSolex 、に似せて前オーナーが途中まで製作したモデルではないかと思う。
まだエンジンは掛かっていないがとりあえず庭でトライしたところ焼付きはなく問題なく回転し圧縮もあるので多分すぐに掛かると思う(そもそも壊れるところがないので圧縮があってガソリンが来て火花が飛べばエンジンは掛かるはず)
とりあえずはほぼ完品2台の巣ごもり中の簡易レストアを目指します。

2020年4月16日木曜日

巣ごもり生活 奮戦記

 2月パシフィコ横浜でのノスタルジック2ディズを最後にご多分に漏れず出店予定のイベントはすべてキャンセル、延期になってしまった。買付けの予定も3月上旬にフランス、ランスのオートジャンブルを予定していたがこれも本人は行く気満々だったものの出発3日前になって現地イベントのキャンセルが発表されあえなく中止、ただし今になって考えればこの時期すでにフランスはウイルス蔓延だったようでラッキー、危機一髪で海外帰国組感染者リスト入りを免れた。緊急事態宣言前後まではクラシックカーパーツもオートモビリアも多くのオーダーがあったがここ1週間ほどはそれらの動きもバッタリと止まってしまい巣ごもり生活に突入している。そこでまずは手始めに多忙を理由にガレージで惰眠を貪っていた’高齢車”を叩き起こしてみることにした。3ヶ月ぶりぐらいのエンジン始動だが正しい手順(?)をたどれば両車ともすぐにお目覚めになる。アルファはインジェクションになってすぐのモデルなのでキャブへの生ガスの注入は出来ないのでプラグを
 2本抜いてそこからガソリンを少々注入する。その後少し弱っているスターターを勢いよく回すためにバッテリーを一個余計につないでスターターを回すと一発でスタートする。不思議なのはわずかでもスターターの回転が落ちると生ガスを入れても全くプスンとも言わないことでよくわからない。2CVはもっと簡単で60年代の車のエンジンのかけ方を実践すればすぐに始動する。前回エンジンを掛けた際(3ヶ月ほど前)バッテリーのマイナスを外すのを忘れていて、あーバッテリーカラカラか?と焦ったがなんと緑のサインが付いている!!なるほど、時計も警告灯もなにもないこの車ではバッテリーのターミナルを外さなくてもエンジンが掛かってなくライトをすべて切ってあれば電流の流れは完全にゼロ、つまりアース電極を外す意味はない、ということらしい。両車ともサボっていて車検が切れてしまっているがこの際頑張って車検を取りますか!?