2011年9月25日日曜日

大磯ロングビーチエクスチェンジマート


                  今日は月一度の大磯ロングビーチエクスチェンジマートの日、7月8月とプールの営業の影響でくらやみ市と称して夜7時からのスワップミートだったが今月から本来の早起き市に戻った。ちなみに真夏のくらやみ市は決して悪いものではなく猛暑の中、涼しい大磯の夕べを結構楽しんだしお客様の数も驚くほど多かった。このスワップミートは出店料が安く場所も大きめの車2台分の駐車場所がありかなりの商品を並べることが出来る。それに短期決戦で朝、日の出と同時に始まり10時頃には終わるので時間が有効に使える。加えて何と言っても有難いのは車で15分と近いこと。お昼には家に帰って片付けを終えて一杯やってゆっくり昼寝が出来る。1月に初めて出店させてもらってから(震災の3月を除いて)皆勤賞である。最大のリスクはお天気で最初から本降りなら諦めるが商品を並べた頃に降り出す雨が最悪のパターンで前回がまさにそうだった。
今回はお天気も悪くなくビューリーで仕入れた商品もあって気合が入っていたが3連休でみんな遊びに行ってしまったのか普段よりお客様が少ないようだった。それでも毎回来て頂けるお客様があって売り上げはそこそこ、今回も満足して帰ってきた。

2011年9月23日金曜日

シトロエン2CV AZU



                                                       今日はここしばらく連載中のビューリー旅日記をお休みしてちょっと楽しい車のお話。 お彼岸の中日の今日、我が家にちょっとオシャレなフランス娘がしかも2人で現れた。青い方は1965年生まれと言うからおん年46歳の2CVAZU、通称ブルゴネットと呼ばれる2CVの貨物車である。65年当時は400CC+の肺活量だったはずだがこの個体は後の600CCタイプ+ディスクブレーキに心臓移植してある由、それなら決して速くはないが一応高速道路も山登りも大丈夫に違いない。この車のオーナー氏は興味があるなら適価で譲っても良いというありがたいお話で、実はアンティークを売る為のイベント出店に適当な車はないかと探し始めていたFIATおじさんにとってまさに”渡りに船”と言った感じ、かなり真剣に悩み始めている。たかが600ccで荷物を満載して遠くに行けるの(?)という疑問がありそうだが意外やこの車の実力は相当なもので一旦スピードに乗ってしまうと平坦路なら90KM程度で快適に巡航できる。さすがフランス車でスタイルとは裏腹に高速道路は得意なのである。雪道も得意分野でそれでは苦手は何かと言うと山登りかもしれない。本場アルプスの生まれであるが荷物を一杯積み込むと急坂はかなり苦しくなる(真偽のほどはわからないがどうしても登れない坂はバックで登ると聞いたことがある)。そういえば2CVにはエンジンを前後に積んだ車もあったがやはり山登りや砂漠で使う為にはモアパワーの声があったのかもしれない。

2011年9月22日木曜日

ビューリーオートジャンブル(4)



                                                     ビューリーの楽しみの一つはナショナルオートモビルミュージアム、つまり”国立”自動車博物館であってさすが古い車とモータースポーツの本場だけのことはある。中でもその一角にある古いガレージを再現したコーナーとその中にあるオートモビリアのディスプレイは特にお気に入りスポットである。 オートモビリアの販売を生活の糧(ちょっとオーバーかもしれないが年金だけでは生活できないのは事実)とするようになって1年半ぐらいになるがいずれは古いプラグやプラグに関するオートモビリアを集めたディスプレイをガレージの一角に作ってみたいと常々思っている。思うのは簡単だがいざ実行するとなると金もかかるし何よりもセンス良く作るのは至難の業である。日頃思うのだが家やガレージの内外装、あるいは町全体のデザインに関してはどうもイギリス人の得意分野であるらしく、例えばイギリスの片田舎の町でもあるいは旧大英帝国の植民地であってもどこも町並みが美しい。町並みだけでなくイギリス車の色がまたいい。このあたりのセンスは持って生まれたものなのか或いは勉強や経験によって得られるものなのか興味深い。次回は”国立自動車博物館”の展示車について少し触れてみたい。

2011年9月21日水曜日

ビューリーオートジャンブル(3)


              ビューリーでの嬉しい驚きの一つはこの車だった。1961-2年頃のクライスラー300Gである。不思議に思われる方も多いかと思うがイギリス人は意外とアメリカ車好きなのかオークションにも50-60年代のアメ車が多く出品されている。なぜこの車が嬉しい驚きかと言うとこれこそが僕が車人生を歩むことになったそもそもの原点なのである。話は50年ほど前にさかのぼるが当時創刊されたばかりの少年サンデーと少年マガジンと言う2大週刊誌があって(週刊だったと思うが月刊誌かもしれない)僕は少年マガジン派、ある時からその少年マガジンの裏3に“世界の自動車”というページの連載が始まりその最初を飾ったのがこの車だったのである。しかも色もズバリこれ、普通のサラリーマンの家庭に育った身には当時は車を持つなど夢のまた夢、ましてやアメリカ車を持つことなど想像することすら出来ない時代だったがそれでも少年の心をときめかせて自動車趣味に走らせるには十分以上のインパクトだった。多分伝説の名デザイナーエクスナーの息のかかった最後のモデルと思うが今見ても中々のグッドデザインである。決して天文学的な値段ではなかったのが余計心に引っかかった。

2011年9月20日火曜日

ビューリーオートジャンブル(2)


             ビューリーで売っているのはオートモビリアやクラシックカーの部品だけではない。クラシックカー自体もピンからキリまでたくさん売っている。 入口から入ってすぐに個人の展示場所がありフェラーリやEタイプからFIAT500まで何でもありだがさすがイギリス、そういえば昔“世界の自動車”か何かの写真で見ただけのような珍車が何台か出品されている。上の2台の写真を見て即座に車名が言いあてられる方は”カー検1級”選考委員会からご招待がかかるかもしれない(?)。最近の円高のおかげもあって無理をすれば手が届かないでもない値段だったがミニカーと違って1/1は持ち帰ることを考えるとつい現実的になってしまう。 1000万の車なら輸送費用は相対的には大したことはないのだろうが我々の懐具合で買える車にとっては輸送費用のハンディは大きいのである。
ここ以外にもオークションのボンハムはテントの中でかなりの数のオークションをこなし(ざっと車を見たがぺブルビーチのような高額の物はないようだった。いずれにしてもあまり縁がない世界なのではっきりとした記憶はない)、専門業者の何社かはそれぞれ自慢の車をお披露目している。日曜の夕方にはSOLDのプレートがかけられた車がかなりあったからそこそこ売れるのだろう。

2011年9月19日月曜日

ビューリーオートジャンブル(1)


           
  
ビューリーオートジャンブルから帰って数日が過ぎ去った。既に賞味期間は過ぎてしまった感があるが少しばかり旅日記を書いてみたい。 ビューリーは今年で3回目、有難いことに過去2回はいずれも晴天、ブリティッシュウエザーの洗礼は受けていないが今年はどうも雲行きが怪しい。天気予報を見ているとなんとハリケーンまでもがイギリス北西部を狙っているらしい。 場所はイギリス中央部の最南端、サザンプトンの町から西に20Kmほどのところにある貴族の館の広大な敷地を使っておよそ2000店に上る自動車関連のショップが出店する。メジャーなお店、100軒程度は中央の大きなテントの中で営業しているが大半は写真のような感じで芝生の上に自前のテントを張って出店している。一般への開放は(土)(日)2日間だが出店者、関係者向けに(金)もやっており出店料自体は高くはないので出店しない業者も出店料を払って(金)に獲物を探して乗り込むのだそうだ(これにはもう一つ大きなメリットがありこうすると会場の中に自分の車を乗り入れることが出来、購入した大きな荷物を持って遠い駐車場まで何度も往復しなくとも済む、来年はこのパターンでやろうかと思っている)。2000店の内当方の関心のあるお店が1/3として700店、これを2日で見て回る。間にランチと休憩をはさんで午前3時間、午後3時間、それぞれで170店ほどを見て回らなければならない計算でつまり1分で1店、物を購入する場合は当然価格交渉に時間が余分にかかるわけでかなりのハイペースで消化しなければならない。しかも購入した荷物で体は重くなるばかり、各セッションの後半には背中のリュックと両手の荷物で歩くのもやっと(!!)の状態で何とか車にたどり着き荷物をおろしてほっと一息、である。アンティークの買い付けに行きました、と言うとかっこよく聞こえるかもしれないが実は相当の力仕事で虚弱体質(?)の我が身には相当きつい。それでもノーストレスで楽しいのは大きな救いではある。

2011年9月8日木曜日

明日からビューリーのオートジャンブルに出かけます

今日は24節気の一つ、白露、野山の草に白い露が宿り始める頃だそうだ。暑かった夏もそろそろ終わりに近づき朝夕は過ごしやすい気候になってきた。古い車を楽しむ季節の到来である。

明日から4泊6日の強行軍であるがイギリスのビューリーオートジャンブルにアンティークの買い付けに出かける。今年で3度目の訪問になるがさすがに3度目ともなると大体どこにどんなお店があるか様子がつかめてきて限られた時間でどのように回るか作戦をあれこれ思案中である。 帰りにちょっとパリによってチャンピオンプラグ時代の仕事仲間に会ってこようと思っている。この友人、膨大な数のチャンピオンのF1プラグのコレクターでもあり、それをきっちりと写真に収めるのが主目的である。
本当はもう少しゆっくりしてきたいところだがおかげさまでアンティークとFIAT600/850の部品の商売が段々と軌道に乗ってきてあまり長期で休みづらくなってきたのが正直なところ、なんだか気楽なリタイアメントライフでなくなってきたような気もするがまあ好きなことをやって忙しいのは良しとするか。
と言うことで商品の出荷は来週(水)まで出来ませんが悪しからずご了承ください。