2016年3月23日水曜日

デトロイト/トレドの旅

 3月の中旬、花粉症で居心地の悪い日本を逃げ出してアメリカシカゴ、デトロイト、トレドと4泊6日の旅に出かけた。オハイオ州のトレドという地名はご存知の方も少ないと思うがデトロイトから南に車で約1時間、長い間チャンピオンプラグの本社があった町で私にとっては第二の故郷、とも言える懐かしい名前である。最初の写真はそのトレドにある当時シェラトンウエストゲートと呼ばれたホテル(今は別のチェーンになっている)で40年近くも前になる1978年の6月から7月にかけて28歳の私はこのホテルの163号室に40日近く滞在して研修のため毎日チャンピオンの本社に”出勤”したのである。2枚目はそのホテルの前にある Big Boy のレストランで誰からもディナーの招待がかからない夜は1人で夕食を食べたのを思い出す。ところで今回トレドに出かけたのはノスタルジックジャーニーを決め込んだのではなく12日(土)13日(日)と連チャンで古いおもちゃのコレクターショーがこのトレドの郊外の町で開かれることを知ってそれなら、ということで仕入れのために出かけてみたのである。結論から言うと
これは大正解でかなりレアなモデルがあったのと何よりもシカゴトイショーやパリのレトロモビル、トイマニア等と比べると値段が安く頑張って探せば今ではネットの影響で少なくなった”掘り出し物”も見つけることができる。年に2回あるそうでこの町には今でも昔の仲間も多くいることでもあるし次回もぜひ出かけてみたい、と思う。最後の写真は今回の足、韓国のKIAの小型車である。正直なところ名前も知らないが日産のキューブそっくりのスタイルはあまり好きにないものの走りは特に可もなく不可もなし、と
いったところ、しいて言えばガソリンタンクの容量が少ないらしく航続距離が短いのがちょっと気になった。何れにしても日本では絶対にお目にかかれないモデルではある。ちなみにアメリカでもガソリンは安くなって一時期ガロン4ドル以上していたものが今回は2ドルを切っていた。日本国政府は物価が下がるのがお気に召さないようだが我々にとっては何より有難い。



2016年3月7日月曜日

心情的スポーツカー

古い車の大先輩、かの教祖様が昔よく使っていた表現に ”心情的スポーツカー”というのがある。絶対的な性能はそれほどでもないが乗り味はまさにスポーツカー、といった程度の意味と思うが我が家にまさにこの心情的スポーツカーがやって来た。80年代最後頃のアルファスパイダーで実はこの車8年ほど前に一時期当方が所有していたものだが例によってお譲りした時よりもはるかに程度が良くなって戻って来た。60年代の香りを残す優美なボディ
だが乗り味は豪快で長いオーバーハングが災いしてラリーやジムカーナなどモータースポーツは得意種目ではないがアルファツインカムを歌わせて峠を駆けると間違いなく幸せな気分になれるまさに”心情的スポーツカー”である。60年代のデュエットからなんと90年代まで長生きしたモデル(といえばかっこいいが多分当時のアルファの財政事情が新車開発を許さなかったのだろう)のうちこれはインジェクションになったシリーズ3の後期に当たるモデルである。ウエーバーの豪快さはないがまともに動いている限り始動や渋滞にあまり気を使わなくても良く普通に実用にも使うことができる。最大の心配事はインジェクションのコントロールにECU を使っていることでということは多くのセンサーやリレーがあるはずでイタリア車の最も苦手な電気まわりの接触不良等でエンジンが突然死することでアナログ世代のおじさんにとっても最も苦手なトラブルである。とりあえずは快調そのもので杞憂であればと願っている。室内は狭く2人の大人とほんの身の回りの手荷物が置ける程度だがまあスポーツカーとしてはこのタイト感がまた心良い。 ”Young at Heart” のおもちゃとしてはうってつけ、この先しばらく生活を共にしたいと思っている。