古い車の大先輩、かの教祖様が昔よく使っていた表現に ”心情的スポーツカー”というのがある。絶対的な性能はそれほどでもないが乗り味はまさにスポーツカー、といった程度の意味と思うが我が家にまさにこの心情的スポーツカーがやって来た。80年代最後頃のアルファスパイダーで実はこの車8年ほど前に一時期当方が所有していたものだが例によってお譲りした時よりもはるかに程度が良くなって戻って来た。60年代の香りを残す優美なボディ
だが乗り味は豪快で長いオーバーハングが災いしてラリーやジムカーナなどモータースポーツは得意種目ではないがアルファツインカムを歌わせて峠を駆けると間違いなく幸せな気分になれるまさに”心情的スポーツカー”である。60年代のデュエットからなんと90年代まで長生きしたモデル(といえばかっこいいが多分当時のアルファの財政事情が新車開発を許さなかったのだろう)のうちこれはインジェクションになったシリーズ3の後期に当たるモデルである。ウエーバーの豪快さはないがまともに動いている限り始動や渋滞にあまり気を使わなくても良く普通に実用にも使うことができる。最大の心配事はインジェクションのコントロールにECU を使っていることでということは多くのセンサーやリレーがあるはずでイタリア車の最も苦手な電気まわりの接触不良等でエンジンが突然死することでアナログ世代のおじさんにとっても最も苦手なトラブルである。とりあえずは快調そのもので杞憂であればと願っている。室内は狭く2人の大人とほんの身の回りの手荷物が置ける程度だがまあスポーツカーとしてはこのタイト感がまた心良い。 ”Young at Heart” のおもちゃとしてはうってつけ、この先しばらく生活を共にしたいと思っている。
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