2010年1月25日月曜日

FIAT 850 クーペの車検無事取得出来ました

31日のニューイヤーミーティングも迫ってきた今日、やっとの思いで850クーペの車検取得に成功しました。昨年5月に車検が切れて以来8カ月ぶりです。 実はこの車、今月号の某自動車趣味の雑誌にも登場していますが白状するとその取材時は仮ナンバーだったのです。

ユーザー車検歴20数年、百戦錬磨(?)のFIATおじさんにとってもこのクーペの車検はちょっと難問なのです。 というのもこの車、こと車検については3重苦を抱えているのです。 まずエンジンはベルリーナスペシャルからの換装(つまりエンジン形式が100GBと100GBCで微妙に異なる)、しかも鼻の油をかなり磨り込ませてあるとあって新鮮な(?)COをたっぷり含んだ排ガスを排出する健康優良児です。さらに後輪には検査員を刺激するかなりのネガティブキャンバー、ウインドウオッシャーは出ないくせにノズルだけはある(ノズルがなければ付いていませんで通ってしまうのですが)、後は古い車にお決まりのオイル漏れ等々。
ネガティブキャンバーを目立たせないように細めのハイトの高いタイヤに履き替え、ウインドウオッシャーはビアンキのものを一時移植、エンジンナンバーは言い訳をあれこれ考えつつ車検場へ向かいました。
さて一応の予備検査を終えて排ガス計とにらめっこしながらエンジン調整、デスビの進角を目いっぱい遅らせ、スローのミクスチャーを絞り、一方回転は高めに、と一応の定番メニューをこなすもCOが落ちればHCが上がり、HCが下がればCOがとなかなか規定の4.5%、1300PPM以下には落ちてくれません。 それでも何とか妥協点を見つけいざ車検場へ、ラインに入る前には車の下にもぐり洩れたオイルをきれいにふき取ります(この辺は慣れたものです)
エンジン型式の件については850のエンジン型式は発電機の付くすぐ横に小さく刻印されているのですがうまい具合に刻印が薄く消えかかっており辛うじて文字いくつかが読める程度、鏡を持って行って誠意を見せて説明すると幸い”C”一文字が違っている点についてはおとがめなし(元々同じエンジンですから文字一つに拘る方がおかしいのですが)無事合格の印をもらってホッとしてラインへ、各項目すべて順調にクリアしたもののHCがXであえなく再検査、予備検査場に戻り再度調整、2回目のラインへ、ところが今度はHC、OKなれどCOでX,再度調整(ちなみに車検場は3回まで無料で再検査が受けられます)思い切って回転を上げ(2500rpm程度のアイドルで)挑戦、祈るような気持ちで結果待ち(ちなみにこの程度まで回転を上げると排圧が上がりプローブをほんの少し突っ込むだけで計測可能となります)、数秒後、表示板にOKの緑のサイン、思わずやった(!!)の声が出ました。
これでめでたく合格、ちなみに私、いつも難しい車検に合格した際は近くの喫茶店で(今時珍しいサイホンで入れてくれます)一人お祝いのティータイムを楽しむことにしているのです。 さてそれではと車検場を出る瞬間なんとエンジンが止まってしまいました(出る前に進角とキャブはノーマルの設定に戻してあります)。幸いすぐかかりましたが少し走るとまたストップ、これはマズイと喫茶店をあきらめ祈るような気持ちで帰路に。 我がガレージまでは約30分の道程、ちょうど中間点にあの鈴木名人のQEDがありせめてそこまで走ってくれとエンジン回転を2000以下に落とさないように、極力信号で止まらないように頑張っていたら(水温が下がってきたのが良かったのか?)途中から普段の調子を取り戻し無事帰宅、結局家でお祝いのティータイムとなりました。原因は不明ですがかなりの時間スローを上げて車検場に居た為、水温が上がり燃料系がオーバーヒート(ベイパーロック)を起こしていたことが考えられます(850は水温はタフであまりオーバーヒートしませんが燃料系は熱に弱く夏場高回転を続けた後止めると始動が困難になります)。
最近になく緊張した車検でしたがまずは目出度し、次は31日無事お台場まで行き着けるよう頑張って整備します(今回は大阪のH氏が850クーペで自走で参加される由、近くに住む私がリタイアするわけにはまいりません)。
というわけで皆様、31日お目にかかれるのを楽しみにしています。

                                FIATおじさん

3 件のコメント:

  1. 車検パスおめでとうございます。
    850クーペのユーザー車検に比べると
    僕の車検はなんと簡単なものかと思いました。
    SASUKE

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  2. TAKUです。

    ご苦労様でした。
    家のMGAはライト関係も加わって4重苦かな!?

    私も80年代伊太利亜製空冷バイクの
    真夏のユーザー車検で光量が上がらず。
    エンジン回転数上げ気味にしていたらオーバーヒート気味に。
    エンジン絶不調、アイドリングもままならず
    そうこうしているうちにバッテリーが完全に死にました。
    車検場でJAF呼んだという懐かしい思い出があります。

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  3. こんばんは。じゅにあZです。

    本日、BOW?某自動車雑誌見ました。
    友人のビアンチ氏も理想郷と言ってましたよ。
    他人には、旧車=苦労のように見えますが、
    乗り越えたあとの楽しみを知ると・・・やめられません。

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