2013年9月17日火曜日

ビューリーオートジャンブル(その2)


毎年ビューリーで購入する定番品は古いサイン、マーシャル、ルーカスのフォッグ、スポットランプ、RACやAAのカーバッジ等だが今年は少し分野を広げて古いオイラーやミニカーにも注目してみた。古いオイラーはアメリカから多く仕入れており当店のベストセラーになっているがよく見るとイギリスの古い物はさらに魅力的でどうして今まで気がつかなかったのかと思う。ただ古いオイラーは気をつけないと中にオイルが残っていることが多く輸送中に他の物を汚してしまい事が多くある。結局20個以上のオイラーを買い込むこととなった。本当はもっと欲しかったが単価が低いのであまり買い込んで別便で送るとなると輸送費で赤字になってしまう。古いモデルカーでは今まで知らなかった1950年代のプラスチックモデルや60年代のメタルキットなどを手に入れた。但しオイラーと違ってこちらは(少なくとも当方の知る限り)ほとんど日本には出回っていない物で適当な価格で売れるかどうかはわからない。定番のサイン類やマーシャルのランプは魅力的な物はもちろん多数あるが価格が毎年上がって来てなかなか手が出ない。前回も書いたが昨年と比べて実に25%コストがアップしている訳で“円安”を何とかしてくれ―と叫びたい気分である。



2013年9月11日水曜日

ビューリー (Beaulieu) オートジャンブル

先週の週末イギリスのビューリーオートジャンブルにオートモビリアの買付に出かけてきた。今年で5回目になり顔見知りのお店も何店かあるのでなんだか国内のスワップミートに出かけるような気楽な感じがする。辛いのはアベノミクスのせいで昨年と比べ我が円の価値が2割以上も下落したことで去年であれば気楽に買えた物がかなり割高になってしまった。日頃思うのだが80-90年代と違って今や日本国は国際収支赤字国なのだから円高の方が国全体では良いのでは、と思うのだが如何なものだろうか?
話を戻してビューリーだが過去4年間晴天が続いているので今年あたり危ないかと思っていたが日曜日に多少降られただけで大きな天気の崩れは無かった。ただ元々貴族の庭園で舗装なぞ無いので雨が降ると下はドロドロ、気がつけばみんな長靴をはいていて運動靴の当方はズボンまですっかり泥だらけになってしまった。それと日本と比べて涼しいのは十分承知していたが今年は特に寒くセーターを着ても震えている始末、回りはみんな厚手のコートやジャンパーを着こんでいる。ブリティッシュウエザーを甘く見過ぎていたようだ。
ところで今回の足はフオードフォーカスのワゴン、6速マニュアルミッション車、排気量はどのぐらいかしらないが2リッター程度だろうか、かなりパワフルな感じがした。アイドルストップもついていて時々エンジンが自動的に止まるので我々のように古い車ばかり乗っている人種にはどうも心臓によろしくない。日本で見ない車としてはGMのボクゾール(オペルだがイギリスでは今でも伝統のボクゾールブランドで販売されている)といまやVWグループの底辺を担うチェコのシュコダを多く見かける。昔のように一般の街中で多くのクラシックカーを見ることは無いがイベントに向かう道路上では多くの戦前車を見かけるしビューリーの駐車場ではそれこそ戦前から50-60年代のありとあらゆる車があってそれを見ているだけでも楽しい。ビューリーはイギリスの南端サザンプトンの近くでヒースローからはM3に乗ると1時間半程で行くことが出来る。ハイウエイの速度制限は70マイルらしいがみんな80マイル程度で走っている。日本と同じ左側通行なのでイギリス特有のラナバウトの抜け方さえコツを覚えれば運転は非常に快適でスムーズである。



2013年8月15日木曜日

車好きの為のアメリカの旅

私の場合30数年間もアメリカの会社で働いていたおかげで1人でアメリカに出かけてレンタカーを借り、モーテルに宿泊してと言うアメリカの旅に何ら不安は無いがこれは多分当方の神経が麻痺している訳で一般の方にとってはアメリカを自分でドライブして旅をするのはやはり相当な覚悟がいるのではと思う。ツアーバスでホテルに連れて行かれたって車が無い事には何もできない国なので多少運転に自信のある方であれば思い切ってレンタカーで旅をされる事をお勧めする。


まずはレンタカーであるが最大手は HERTZ, 日本にも営業所があって日本語で予約が可能、オプションのナビをレンタルすればどこにでも不安なくいくことが出来る。試した事は無いが確か日本語の設定が出来ると思う。安く上げようと言うことであれば他にもいくつかのレンタカー会社があり日本からも予約が出来る。普通は空港の到着ロビーを出たところでレンタカー会社のバスに乗ってレンタカー会社のオフィスに行くが空港によってはモノレールで行ったり空港ビル内の営業所まで歩いて行くところもある。次はホテル、無難なのは大手のモーテルチェーンで Holiday Inn や Hilton, Marriott 等は日本にオフィスがあり予約が可能である。写真のような広く清潔な部屋で平日で1泊$100前後、週末は(観光地でなければ)$70程度で泊まれる。朝食は無料で付いていることが多い。これも安く上げるつもりならモーテル6等安価なモーテルが多数あり普段は予約なしで泊まれる。 昼は日本でもおなじみのマックやバーガーキングで済ませる。夜はホテルで聞けば近くのレストランを教えてくれるが時間がかかるのとチップまで入れると意外と高いので1人の時は適当な物を買ってきてホテルの部屋で済ますことが多い。
ガソリン代は日本の 2/3 程度、ただクレジットカードはアメリカの住所が無い場合お店の人に言って設定してもらわないと使えないことが多いので会話に自信のない方は現金の方が便利かもしれない。時間があればフリーウエイではなくオールドハイウエイ(50-60年代にフリーウエイが整備されるまでの国道、ルート66もこの一つ)を走ってみることをお勧めする。あちらこちらにアンティークショップなどあり2枚目の写真のような風景にもよく出くわす。3枚目の写真はサンフランシスコ郊外の Fremont と言う町のオールドタウン、UNION PACIFIC 鉄道の古い駅がありこのあたりを中心にアンティークショップが10店以上集まっている。アメリカドライブ旅行の究極はアメリカ横断だと思うがそこにチャレンジする前にサンフランシスコあたりを拠点にリノあたりまで足を延ばしてみるのは如何でしょう。



2013年8月14日水曜日

RENO SWAP MEET


 RENOのHOT AUGUST NIGHT の期間中(木)から(土)の3日間SWAP MEET が開かれる。日本のそれと似たような感じで朝6時頃から夕方まで、ただ最終日は昼過ぎには帰り支度を始めるベンダーが多い。売っている物は当方のお目当てであるオートモビリアや古いアメリカ車の部品、それに古い車のレストア用具などが中心でミニカーなどは比較的少ない。古い部品やジャンク品は驚くほど安いがオートモビリア、特に古い看板などは以前と比べて価格が高騰していてなかなか手が出ない。それでも粘り強く見て回ると時に掘り出し物が出てくるのが何とも楽しい。木曜日に張りきって出かけた時はまだお店の数も商品も少なく少しガッカリしたが土曜日に再挑戦した時には商品もはるかに増えていて満足のいく買い物が出来た。写真(3)はそんな戦利品の一部で今回は特にオールドアメリカン的な物が多いように思う。近日中にホームページに順次登場するのでご覧いただければと思う。

2013年8月13日火曜日

RENO HOT AUGUST NIGHT


4年ぶりにアメリカネバダ州のリノで開かれる
HOT AUGUST NIGHT と言う古いアメリカ車の祭典に出かけてきた。 1950-70年代前半頃までのアメリカ車が中心で約5,000台程度が全米から集まって8月の5日から1週間毎日何らかのお祭りが町中あげて繰り広げられる。会場はリノと隣町のスパークスの巨大カジノ7-8カ所とコンベンションセンター、リノ、スパークスのダウンタウンと10カ所以上にまたがりとても全てを見ることはできない。昼間は暑いので(それでも今年は30度以下でかつ湿度は限りなくゼロに近く快適そのものでどこかの国とは大違いである)イベントはもっぱら夕暮れからで各種のクルーズやライブイベント(但し50-60年代の曲やアーティストが中心)、コンクールが毎夕どこかで行われている。翌週のぺブルビーチ周辺のイベントはお金持ちの集まりで我々とは別世界の話だがここリノは庶民のイベントでそれこそアメリカ中どこにでもいるおじいちゃん、おばあさんが自慢の古い車に乗って駆けつけてくる、そんなイベントである。 出かけるのは今回で多分7-8回目になると思うが今までと違うのはアンティークの買い付け、という立派なお仕事(?)が加わったことで楽しいながらも多少のプレッシャーになる。スワップミートでゲットした物はまた別にご紹介するとして取り敢えず好きなアメリカ車のスナップを何枚かご覧いただければと思う。サンフランシスコから車で4時間ほどかかるがアメリカ車ファンには絶対にお奨めのイベントである。














2013年8月6日火曜日

シトロエン2CVランチ

先週のある日、近くの2CV仲間が集まって木陰でランチを共に楽しいひと時を過ごした。FIATおじさんも思い出せばエグザンティア、2CVチャールストン、ZX,XMそして今の2CVブルゴネットと乗り継いだシトロエンは相当な数だが泥沼(?)にどっぷりつかりきっている方の多いシトロエン乗りの中ではまるで素人、とてもではないが深ーい(!?)会話にはついていけない。
当ブルゴネットは60年代半ばの車だがエンジンは後年の600ccに換装してある。自動車の原点のような単純な車なのでトラブルは少なく昨年暮れに車検を受けた際も一発で合格している。この車、近くのイベントではアンティークを積んで”商用車”として活動しまた最近ではタミヤ、EBBROからこの車自体をモデルとしたプラモデルキットが発売されるなど老体に鞭打って活躍してくれている。そこで御褒美に檜舞台に登場させてやろうかと今考えていることがある。この秋のフレンチブルーにこの車にアンティークを目一杯積んで車山登りに挑戦してやろう、と言うわけである。600ccなので2名乗車だけなら登れるはずだが何せ当方、お仕事の関係(?)で荷室にはこれでもかと思うほどのアンティークとテーブル等の商売道具満載ではたしてこれで車山を登るのは正直かなりのチャレンジと思う。2CVの場合いざとなればバックで登れ、とはよく言われる事だが短距離ならともかく車山の長丁場をバックでと言う訳にもいくまい。年を重ねてくると(車ではなく自分の話)ついついイージーな方に走りがちで結果としてロマンに出会うことが少なくなってきている最近、これではマズイと一念発起した(正確にはしつつある)次第である。乞うご期待!!

2013年8月5日月曜日

今年前半のイベント出店終了、ご愛顧ありがとうございました


昨日の日曜日、埼玉県川越のモトクロス場で行われた武蔵野ガレージセールに出店してきた。ここは全日本選手権が行われる関東地方のモトクロスファンには聖地のようなところ、FIATおじさんも30年ほど前某スパークプラグメーカーのレーシングサービスとしてデビューした思い出の地でもある。初めてまじかに見たトップライダーの華麗な走りは30年経った今も脳裏に焼き付いている。
スワップミートの規模自体はそんなに大きくはなかったが初めてで珍しいということもあったのか売り上げは好調だった。

この武蔵野ガレージセール出店でおかげさまで今年前半(何をもって前半と言うか良くわからないが取り敢えずお盆前の一区切りということで)の出店スケジュールを無事終了する事が出来た。これもひとえにお客様各位の温かいご支援、ご愛顧のおかげと改めてお礼を申し上げたい。また主催者の皆さま、同業者の各位からは新米アンティーク屋のおやじに色々と貴重な情報をくださったり時には締め切り後の”そこを何とか”と言う無理なお願いを快く聞きいれてくれたりとおんぶにだっこで本当に感謝一杯である。虚弱体質、体力無しが自慢の我が身でこの仕事が務まるかと思ったが好きな事には人間無理が効くようで1月2日の大磯から始まって昨日まで週末に休んだのは多分1-2回のみで時には土日別のイベントに出たりこの間に5度海外に出かけたりとフル回転の半年ちょっとだった。リタイアメントライフとして始めた趣味の仕事だが現役時代よりも良く働いているのではと思ったりしている。写真(1)は2月のパリレトロモビルの戦利品、(2)はカリフォルニアを思わせる青空のもと大磯ロングビーチのVWのミーティング、(3)は数年前の物だがアメリカネバダ州リノで行われる HOT AUGUST NIGHT と言う古いアメリカ車の祭典でとらえた60年のインパラでMy Favorite Collection である。このアメリカ車の祭典、今年も今日から1週間かけて行われるが当方もそろそろネバダの青い空が恋しくなってきた頃でもあり水曜日から5日間の予定で買付けに出かける。乞うご期待ーーー と言う訳で後半戦で確定しているのは9月1日のお台場ムーンアイスワップミートからであるがその前週も何か面白いイベントが無いか探している。 後半戦もよろしくお願いいたします!!