2011年8月11日木曜日

古い真空管ラジオのお話し



相変わらず古い真空管ラジオの売れ行きが好調で確実にOTオートモビリアのベストセラーである。そもそもなぜアンティークラジオを取り扱うようになったかというと、ファイアストーンのオートモビリアを探している時ふと目に留まったのがファイアストーンの真空管ラジオ、当初は販促品かと思ったが、少し調べてみるとこのファイアストーン、決してタイヤだけが商品ではなく戦前から戦後にかけて各種の家庭電化製品から自転車なども(販促品ではなく)立派な商品として手掛けており中でもラジオはトップメーカーの一つだったらしい。興味本位で一つ購入してしばらく聞いた後某オークションにそれでも買った値段よりは多少高く出してみるとあっという間に売れてしまった。以来今まで30個程度販売しただろうか? オートモビリアと違い全く知識もない分野なので出来るだけ程度が良くそのままで良く聞こえる物を探して仕入れるようにしているがそれでも時々輸送中に壊れたりして音が聞こえないのがありその場合はレストアベースとして安く販売しているがどうやらこの種のアンティークラジオを買おうと言う方は真空管ラジオの知識が豊富で自分で直す自信がある方がほとんどのようでどちらかと言うと音が出る出ないは大きな問題ではないらしく、それよりも木製、あるいはベークライト製のキャビネットがしっかりしていて当時物の良い雰囲気が出ているものが良いようである。中には外観をそのままに中身をそっくり新しいラジオに入れ替える方もおられるように聞く。ちなみにベークライトが登場して主流になるのは1950年代でそれ以前は木製が多い。時にはアールデコ調の立派なキャビネットのラジオもあるがさすがにそれらは高価で仕入れるのも少し勇気がいる。写真は最近入荷した2点で木製キャビネットの方が1940年代のファイアストーン、ベークライト製は50年代のゼニスである。ファイアストーンの方はコンディションも抜群で特に手を入れなくとも柔らかい良い音質で多くのAM放送を聞く事が出来る(感度は今のラジオよりも良いぐらいである)。ゼニスの方は残念ながら何かの問題で現状では音は聞こえないが時代感のある外観が売りで値段も安い。興味のある方は是非当ホームページ、アメリカンコレクションのところを覗いてみて頂きたい。

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