10月2日の日曜日静岡県の浜岡(あの浜岡原発のすぐ近く)で行われた古い石油発動機の運転会に古いスパークプラグの販売とサービスの為に参加してきた。戦前から戦後にかけて作られた単気筒の産業用(大半は農業用)発動機をレストアして運転するもので全国に多くの愛好家がいるそうである。この発動機の大半に使われているスパークプラグが1/2インチの管用テーパーネジを取り付けネジに使った特殊なプラグで実はT型フオードの純正プラグであるチャンピオンXがこの取り付けネジを使っている為古い発動機に流用が可能なのである。”流用が可能”と書いたが実際には産業用単気筒エンジンの方が多分T型フオードよりも歴史が古いと思うので”流用”したのはヘンリーフオードの方かもしれない。このネジのスパークプラグ、今でもNGKやオートライト製の新品が市販されているがそこは古い物を愛する愛好家、スパークプラグも当時物が良いと言って下さる方が多くおりかなりの数のオリジナルのチャンピオンX(100年近くも前のプラグ!!)を販売させていただいている。またチャンピオンプラグではこのチャンピオンXの復刻版を限定生産しておりこちらもデザインは当時のままでなおかつ新品なので信頼性があり人気がある。今回たまたまお客様の1人から古いプラグの入手にはみなさん困っているので来てもらえるとありがたいと紹介を頂いたのと元々学生時代を過ごした静岡と言うこともあってお邪魔することにした。有難いことに机に商品を並べる間もなく現行品のプラグは完売、その後も古いプラグの相談やアンティークプラグのコレクションを熱心にご覧になるお客様が絶え間なく来て下さり単気筒発動機のポンポンと言うのどかな排気音を楽しみながらあっという間に1日が過ぎてしまった。ちなみにこの発動機、エンジンの原点のようなもので古い車好きなら1台欲しくなるところだが重いのが難点、乗用車での移送は無理で小さな物でも軽トラに積み下ろしするのに大人2人は必要で写真のような大きなものになると中型トラックに本格的なユニックが付いたものでないと手に負えない。
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