30年間連れ添ったFIAT850セダン(フロント下部に少しだけスポイラーが溶接されていてちょっとユーモアな顔なので我が家ではブタ子と呼ばれていた)とお別れすることになったのだ。このブタ子、30年ほど前に友人のM氏(ミニカーの大先生でいつもイベントでお世話になっているM氏です)から譲って頂いた車でエンジンを焼きつかせた状態で我が家にやってきた。そもそもM氏と知り合ったのは第2回のTACS(今のJCCA)ニューイヤーミーティングで我が850クーペとこのブタ子が隣り合わせになり一緒にまだ空いていた原宿をパレードしたことがきっかけで以来何度か復活を試み別の850から下ろして自分で組んだエンジンに換装して家の周りを2-3周したこともあるが残念ながら当時の知識で組んだエンジンは僅かの走行の後息の根を止めてしまった。引越しの度に(自走できないために)邪魔者扱いされ冷や飯を食い続けて今日に至っていた。“いつかは復活を”の夢は諦めたわけではなかったが特にここ数年はガレージから追い出されて雨ざらしの身となってお肌の劣化も急速に進んでいた。そんな折やはりFIAT850仲間からちょっと面白い話があってビートルのプラットフォームにこの850セダンのボディを載せてレーサー(いわゆるファニーカー)を作る企画があって白羽の矢が立ったのがブタ子というわけである。人生の大半を共にしてきた車(ちとオーバー?)だけあって少し迷ったがブタ子もここで雨に打たれているよりはファニーカーレーサーとして次の人生を歩む方が幸せかと思い決断した次第。それでも最後のお化粧をして車載に載せられて出てゆく後ろ姿を見送った時は少し後悔の念が頭の片隅をよぎったことを白状しておきたい。Good Bye ブタ子
こんばんは
返信削除ついにあの850ブタ子も第三の人生を歩むんですね!それにしてもよく30年間も持っていただいて私も感激です。ありがとうございました。この850がいなかったらTOIさんとの出会いもなかったし、自分にとって人生のようなクルマでしたね。850ベルリーナは今でも大好きなクルマです。ファニーカーに生まれ変わったら絶対見に行きたいな〜