2013年11月26日火曜日

ドイツ、アーヘンアンティークトイのスワップミート



先週の週末ドイツのケルンの近く、アーヘンと言う町で開かれたアンティークトイのスワップミートに出かけてみた。フランクフルト空港からレンタカーで約2時間ちょっと、今回の足は写真のオペルのワゴン、日本には入っていないモデルで多分2リッター程度のエンジンに6速マニュアルでエンジンは気持ち良く吹きあがりなかなか快適だったがこの車だけなのか或いはこういった味付けなのか解らないがメルセデスあたりに比べて高速での直進性が今いちで少しちょろちょろするように感じた(但し日本ではあり得ないスピード域での話ではあるが)。スワップショー自体は日本のそれと似たような感じで横浜のワンダーランドを少し規模を大きくしたような感じだった。さすが地元だけあってドイツやフランスの古いブリキやプラスチックは珍しい物が多数出品されていたが価格はかなり高く感じた。よく言われる事だが今や(阿部政権下の為替操作?の結果)古い車やおもちゃは日本が一番安いのかも知れない。それでもがんばって探した成果が写真である。この後順次ホームページにアップしてゆくので是非ご覧頂ければと思う。アーヘンでの滞在は1日だけで骨董市での買い付けの為夕方の列車でパリに向かった。僅か3時間ほどの距離であるが何事も綺麗で整然としたドイツと雑然としたパリでは町の雰囲気がまるで違う。特に骨董街のある北部のクリニャンクールあたりは最近はあまり治安の良い所では無いそうで花のパリのイメージとはちょっと違った場末の感じがする。どちらが良いかは好みが分かれるところで私自身は清潔で整然としたドイツが旅がしやすいが友人のパリジャンに言わせると窮屈なドイツよりパリの方が人間らしいのだ
そうだ。
パリではこの後12月8日にトイマニアと言うおもちゃの蚤の市が開かれるそうで是非一度行ってみたいのだが今年は多分無理で来年のお楽しみに取っておくことにする。

2013年10月22日火曜日

頑張ったね 2馬力!!

 かねてからの計画通り先週の週末フレンチブルーへの出店を兼ねて2馬力にとっての聖地ともいうべき車山登山に挑戦した。予行演習で出かけた東京の旧車天国からの帰り渋滞に巻き込まれたらアイドルが不調になりオーバーヒートかと思って冷却効果を高めるべくオイルクーラー(そうです、この車は油冷なのです)周りを清掃、これでOKと思って本番の1週間前、大磯のスワップミートに出かけたが帰りやはりアイドル不調になりやっとの思いで帰宅、ボンネットを開けてみたらなんとキャブの周辺からガスが漏れているではないか(火が出なくってよかった !!)。あわててキャブを分解、どうもフロートの位置が上がり過ぎているようなのでこれを調整してついでにジェット類をきれいに掃除して組み付けたら非常に快適になった。テストの期間が無くほぼぶっつけ本番で出かけることになっ
たが走り出してみると非常に快適でどうやら原因はフロートの調整不良によるガスのオーバーフローだったようだ。心配した御坂峠の上りも難なくクリア、初日の目的地甲府まで無事に着いた。明けて土曜日、いよいよ諏訪に向けての中央高速の長い登りを経て車山へのアタックとなる。中央高速の上りは想像していたよりも元気に3速と4速、たまに2速を使い分けて難なくクリア、いよいよ諏訪南から農道を経て白樺湖への登りにかかる(霧ケ峰側は登りがきついので敬遠した)。ここでも意外と健脚を発揮して1速まで落としたのは途中2カ所ほどのきついヘアピンの上りだけであとは2速で登りきった。頂上に近づくにつれ多少パワーダウンは感じたが特にアイドル不調も無かった。さすがにフランス車の祭典でスワップミートよりも車の方がはるかに人気があり1日中質問攻めにあった。
日曜日本番はあいにくの雨、最近の言葉でいえば“かつて経験したことが無いほどの雨”だったがそれでも続々と集まってくるフランスの名車、珍車に心は熱くなり頑張って2馬力で来てよかったと心から思えた。帰り2馬力のクラブから声がかかり一緒に記念撮影を、と撮ったのが最初の写真、雨の車山に黄色いランプを付けてどうですか、ちょっといい雰囲気でしょう!!
他にも珍しい2CVブルゴネットのオーナーから声をかけていただいたりアンティーク売りにとって憧れのシトロエンHバンを2台も見かけたり本当に楽しい1日だった。帰りは下りなので快適そのもの、息で曇る窓をウエスで拭きながら3時間弱で無事帰宅した。なんだか忘れていた青春を思い出したようで心から楽しめた週末だった。頑張ったね2馬力!!

2013年10月7日月曜日

お台場旧車天国

6日の日曜日、お台場で開かれた旧車天国に2CVブルゴネットで出店してきた。本来は足車で出店のつもりだったのだが2週間後に迫った大計画の予行演習の為に急きょ2CVを借り出した次第である。大計画とは10月19-20日に開かれるフレンチブルーに出店する為、荷物満載の2CVブルゴネットで 車山登山をしようと言う計画である。なんでそんな事を考え出したかと言うとどうも最近(年のせいか)ロマンを求める心が無くなって来てイージーに流れがちでこれではいけないと考えた訳である。たかが車で山登り、と言うでなかれ、山登りがめちゃくちゃ苦手なこの車に売る為の商品とテントやテーブル等荷物満載ではるばる神奈川から車山にアタックがどれくらい無謀な計画であるかは2CVオーナーならお解りいただけると思う。一方毎年車山にはそんな無謀な試みに果敢にチャレンジしてやってくる輩が多くおられるのも事実、この車最近、田宮模型、EBBRO共作のプラモデルのモデルになったこともあって是非晴れ舞台に連れ出してやりたいとの親心も加わっての決心である。で予行演習の結果はどうだったかと言うと帰路多少のトラブルはあったが(これについては後日)まずは無事にお台場往復を成し遂げた。 旧車天国は今年第1回の試みだがお天気にも恵まれ大成功だったと思う。参加車輛もバラエティに富んでおり出店も多くお客さまも楽しめたのではないだろうか?何よりも都心の好立地でお客様の数はこの種のイベントでは別格のニューイヤーに迫るほど多かったように感じた。主催者の手際も良く是非これからも続く事を祈りたい。御来店頂いたお客様、ありがとうございました。

2013年10月2日水曜日

コンコルドに乗った!!

サラリーマン現役時代、一度は ---と思いながらついに実現しなかった夢の一つがコンコルドに乗ることだった。何度か大西洋を旅していてチャンスが無かったわけではないが何せ料金が当時のファーストクラス以上したので到底手が出なかったのが正直なところである。そんなコンコルドに先日思わぬところで乗る(と言っても実際に飛んだ訳ではなく残念ながら地上での話だが)機会があった。ロンドンヒースロー空港の近くにブルックランズと言う古い車のファンにはおなじみにミュージアムがありここに最近、つい先日まで British Air で活躍していたコンコルドその物が展示されていてツアーに参加すれば実際に機内に入ってシートに座ったりコクピットを見たりすることが出来る。以前乗ったことのある友人から中は狭くてあまり快適じゃないよ、とは聞いていたが実際シートはほとんどエコノミー
クラスのそれで天井も低くこれでファーストクラス以上の料金を取れば クレームも出るかもしれない。ツアーには飛行時のシミュレーションが含まれていてシートに座ると離陸時から音速を突破してマッハ2以上でのクルーズの音と振動が楽しめる。コンコルドが現在に生き延びられなかったのは騒音と燃費の問題だそうだが少なくとも機内のシミュレーションではそんなにうるさくなかった。ツアーガイドの説明で面白かった話をひとつ、コンコルドの速度がマッハ2.2あたりで上限になるのはエンジンパワーの限界ではなく実は空気との摩擦による機体表面の温度上昇が限界に達する為だそうだ。そういえばスペースシャトルも最大のリスクは大気圏再突入時の空気摩擦による温度上昇だとか、なるほどマッハ超の世界とはそういう物かと妙に納得した。
ちなみにコンコルドの名誉の為につけ加えると先日パリのオルリー空港で落っこちた事故は単純なパイロットのミスで決して機体の欠陥が原因ではないそうである



2013年10月1日火曜日

名古屋スピード&カスタムショー

先週の週末、名古屋のポートメッセで行われた改華堂主催のスピード&カスタムショーに出店してきた。このイベント写真のようにホットロッドや古いアメリカ車、古いバイクが中心のイベントでお客様の多くは腕にタトゥーを入れた一見こわもて(?)の方が多いのだが実は優しくマナーの良い方がほとんどで商品を確認する際も”これ触っても良いですか?と声をかけてからでしかも買いっぷりが良い、まさに当店には最高のお客様である。加えて主催者の改華堂さんの運営も見事でスタッフ一人一人に至るまでフレンドリーでしかも手際が良い。当方一押しのイベントである。
ちなみに出品されている車もかなりレベルが高くじっくりと見たかったのだがおかげさまでお客様が絶えず車を見る時間はほとんどなかったのがちょっと残念だった。
ちなみに改華堂さんのイベントにいつも登場するのが飛騨牛を使ったミニバーガーでこれが実に美味なのだが作るのに時間がかかるようで長時間並んで“売って頂く”状態なのがちょっとつらいところ、今回もお昼時は到底たどり着けそうになく2時過ぎになってやっとゲットした次第、1個¥250で3個程度食べられそうなので多少割高だがそれだけの価値はある。ハンバーガーの権威(?)FIATおじさんのお奨めです!!


2013年9月17日火曜日

ビューリーオートジャンブル(その2)


毎年ビューリーで購入する定番品は古いサイン、マーシャル、ルーカスのフォッグ、スポットランプ、RACやAAのカーバッジ等だが今年は少し分野を広げて古いオイラーやミニカーにも注目してみた。古いオイラーはアメリカから多く仕入れており当店のベストセラーになっているがよく見るとイギリスの古い物はさらに魅力的でどうして今まで気がつかなかったのかと思う。ただ古いオイラーは気をつけないと中にオイルが残っていることが多く輸送中に他の物を汚してしまい事が多くある。結局20個以上のオイラーを買い込むこととなった。本当はもっと欲しかったが単価が低いのであまり買い込んで別便で送るとなると輸送費で赤字になってしまう。古いモデルカーでは今まで知らなかった1950年代のプラスチックモデルや60年代のメタルキットなどを手に入れた。但しオイラーと違ってこちらは(少なくとも当方の知る限り)ほとんど日本には出回っていない物で適当な価格で売れるかどうかはわからない。定番のサイン類やマーシャルのランプは魅力的な物はもちろん多数あるが価格が毎年上がって来てなかなか手が出ない。前回も書いたが昨年と比べて実に25%コストがアップしている訳で“円安”を何とかしてくれ―と叫びたい気分である。



2013年9月11日水曜日

ビューリー (Beaulieu) オートジャンブル

先週の週末イギリスのビューリーオートジャンブルにオートモビリアの買付に出かけてきた。今年で5回目になり顔見知りのお店も何店かあるのでなんだか国内のスワップミートに出かけるような気楽な感じがする。辛いのはアベノミクスのせいで昨年と比べ我が円の価値が2割以上も下落したことで去年であれば気楽に買えた物がかなり割高になってしまった。日頃思うのだが80-90年代と違って今や日本国は国際収支赤字国なのだから円高の方が国全体では良いのでは、と思うのだが如何なものだろうか?
話を戻してビューリーだが過去4年間晴天が続いているので今年あたり危ないかと思っていたが日曜日に多少降られただけで大きな天気の崩れは無かった。ただ元々貴族の庭園で舗装なぞ無いので雨が降ると下はドロドロ、気がつけばみんな長靴をはいていて運動靴の当方はズボンまですっかり泥だらけになってしまった。それと日本と比べて涼しいのは十分承知していたが今年は特に寒くセーターを着ても震えている始末、回りはみんな厚手のコートやジャンパーを着こんでいる。ブリティッシュウエザーを甘く見過ぎていたようだ。
ところで今回の足はフオードフォーカスのワゴン、6速マニュアルミッション車、排気量はどのぐらいかしらないが2リッター程度だろうか、かなりパワフルな感じがした。アイドルストップもついていて時々エンジンが自動的に止まるので我々のように古い車ばかり乗っている人種にはどうも心臓によろしくない。日本で見ない車としてはGMのボクゾール(オペルだがイギリスでは今でも伝統のボクゾールブランドで販売されている)といまやVWグループの底辺を担うチェコのシュコダを多く見かける。昔のように一般の街中で多くのクラシックカーを見ることは無いがイベントに向かう道路上では多くの戦前車を見かけるしビューリーの駐車場ではそれこそ戦前から50-60年代のありとあらゆる車があってそれを見ているだけでも楽しい。ビューリーはイギリスの南端サザンプトンの近くでヒースローからはM3に乗ると1時間半程で行くことが出来る。ハイウエイの速度制限は70マイルらしいがみんな80マイル程度で走っている。日本と同じ左側通行なのでイギリス特有のラナバウトの抜け方さえコツを覚えれば運転は非常に快適でスムーズである。