2011年7月12日火曜日
Good Bye FIAT850 Spider
10数年連れ添ったFIAT850スパイダーが関西愛好家のもとに嫁ぐことになった事は先日書いたがついにその日がやってきた。 お別れの晴れ舞台に京都高雄のサンデーミーティングに参加してーーと気楽な気持ちで書いてしまったのでいまさら暑いのでヤーメタはかっこ悪い(誰も文句を言う人はいないが自分の心情として許されない)。具合の悪い(?)事に梅雨が思ったより早く明けたようで冒険旅行にはもってこいの炎天下、前日になってまたまたブレーキが張りつき気味になったので大事をとってマスターシリンダーとフロントディスクブレーキのオーバーホールを決行、夜10時前にやっと作業完了で、早く寝て早朝出発の計画は早くも頓挫してしまい朝9時半ごろに出発となった。意外と快調でたいしたトラブルもなく愛知県の美合パーキングまで一気に走破、なぜ美合かというとここには東名で唯一マクドナルドがあり今なら¥100でコーラのLサイズが手に入のである。話を850スパイダーに戻すと、快調とは書いたが水温計がじわじわと上がってくる。100度少し手前で持ちこたえているのでオーバーヒートまでは行かないが気持ちが悪い。本来この車はオーバーヒートには強く長い上り坂でもない限り水温は80度で安定しているはずである。食事の後ラジエターを開けてみるとなんと水が1リッター以上入るではないか。どうも前日安全の為に取り換えたロック付きのラジエターキャップの調子が良くなく圧がかからないので比較的低温で沸いてしまうようで以後100-150Kmごとに水を補給する羽目になった。問題は午後の部で気温が急速に上がり人間の方がオーバーヒート寸前になってきた。暑いので手を外に出すがそうするとひりひり焼けてくる。暑さ対策に持ってきた保冷剤も、首に巻く凍ったテープも当の昔にただの温かい邪魔物と化し滋賀県に入るころには意識もうろうとしてくる。最後の頑張りで琵琶湖畔の今宵の宿にたどり着いた時には疲労困ぱい、冷たい水のシャワーを浴びて体温を下げ麦を原料とした栄養剤をたっぷりと胃に流し込むとやっと元気が戻った。早い話、熱中症寸前だったようである。翌日は朝8時過ぎに出発、無事9時には高雄に到着、京の暑さはまた格別で午前中の早い時間にもかかわらず早くも陽炎が立っているがその中、850よりももっとつらそうな車がいるわいるわ、みなさんほんとうにご苦労様です。本当に行ってきた証拠写真をアップしておきます。11時前に失礼して午後には無事大阪の新しいオーナーのもとにスパイダーを届けることが出来た。冒険旅行バンザーイ!!もう2度とやりたくない、といまは思うのだがこれが不思議、しばらくすると次の計画を立て始めるーーーそうつらいことの方が思い出に残るものなのである。
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