今我が家に2台のベンツがある。 決して”FIATおじさん”が”ベンツおじさん”に宗旨替えしたわけではなくたまたま2台揃っただけである。大きいほうは73年の280S、たて目の後の通称ダブルバンパーのSクラスである。大きなボディに2800なので走りはあまり期待できないがカチッとした作りはさすがで40年近く前の車だがみしりとも言わない。考えてみると30年以上連れ添った我がFIAT850クーペとたった4年しか変わらないのだが各部の作りやボディ剛性など雲泥の差がある。もっともたった900ccの大衆車FIATとベンツのSクラスを比較すること自体フェアではないし何の意味もないことは十分承知している。この車は既に60-70年代のベンツ愛好家のもとに嫁ぐことが決まっていてもうすぐお別れである。
もう一台は2000年モデルのC200ワゴン、10万KMを少し超えているがすこぶる健康体、280Sと同じくこちらもこのボディに2000ccなので決してパワフルではないが日常の足として十分、ちょっと乗ってみたところオートマの設定など、ひょっとしたら日本向けの設定になっているのかな、と思うほどマイルドな味付けで以前のベンツのオートマのように高回転まで引っ張るようなところは全くない。何といっても素晴らしいのはボディ剛性とドアの立てつけで長年やわなイタリア車、フランス車ばかり乗り継いできたFIATおじさんにはこれだけでなんだか得をしたように感じる。 この車はしばらく我が家の足として使おうかと思っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿