2012年8月18日土曜日
ぺブルビーチパレードラン
8月16日の木曜日にはぺブルビーチコンクールデレガンスの参加車の多くが17マイルドライブをはじめとする近郊の町を走るパレードランがあり歴史的な名車が実際に街を走る姿を見る絶好のチャンスとなる。ランチタイムは先日と同じカーメルの町に集まり2時間ほど休憩をする。車種はバラエティに富んでおり創生期のロールスやマーサーレースアバウト、ヴィンテージ期の名だたる名車、戦後のスポーツカーや試作車など、写真では見ていても実車は初めて見る車も多い。赤い300SLに注目されたい。いまさら300SLを見ても驚きもしないがドライバーシートに座るのは今やサーの称号を持つ無冠の帝王、そう55年前に300SLR(外観は300SLと似ているが中身は別物の純レーサー)を駆ってイタリアの街並みを誰よりも早く平均100マイル(!!)以上のスピードで1000マイルを駆け抜けたあの人である。残念ながら1962年(だったと思う)にスポーツカーのレース中のアクシデントで重傷を負って引退してしまったが現役を続けていたならば多分ジムクラークやアイルトンセナと並ぶスピードを発揮していたと思う。写真を撮っても良いかと尋ねると愛想よく答えてほほ笑んでくれた。年を重ねてくるとこれだけの名車を見ても、中学生時代初めてEタイプやロールスを見たときのあの心のときめ きはもはや感じられないものだがさすがに今日は“あの人”とほんの2言、3言話が出来ただけで幸せな気分になった。
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