シリーズ最終回の今回はもう少し古い時代40年代末期から50年代中頃までのモデルをご紹介したい。1枚目はシトロエンDS19で有名なGeGeが製作したシムカアロンドプラスチックモデルで全長23cm程度あるので 1/18 程度かと思う。モーター付きだが例によって旧ヨーロッパ規格の4.5Vなので動かす術はない。程度は非常によく当時フランスのモデルカーに一般的だった白いゴムのタイヤもオリジナルのままである。2枚目は同じく GeGe の ルノーフレガート、シムカよりも一回り大きく全長26cm程度ある。こちらは当時のプラスチック特有の歪みが全体に出ているがシムカと同じく程度は良く子供の遊びに使われた形跡はない。戦勝国とは言え50年代後半当時この種のモデルはかなり高価だったはずでそもそも子供用ではなく大人のおもちゃとして製作されたのかもしれない。3枚目はもう少し古いと思うが JEP が製作したパナールディナ、金属のシャシーにプラスチックのボディ、全長30cm 程度
あるので 1/12 程度であろうか。このモデルには動力は備わってなくリアウインドーから突き出した筒状の仕掛けにハンドルの付いた長い棒を差し込んで押しながらハンドルを操作すれば前輪が左右に向きを変えるいわば人力動力である。さすがにこの時代のプラスチックになるとかなり時代感が出てくるが不思議なオーラを放っている。
最後の4枚目はさらに遡って戦前、あるいは戦後すぐあたりの JRD 製、ブリキのシトロエントラック、プリミティブな作りではあるがこれまたただならぬ雰囲気を漂わせたブリキモデルである。さすがにこの時代になるとタイヤもゴムではなくブリキ製、ゼンマイ動力付きで実際に走行可能である。
以上3回にわたってご紹介したフレンチモデルカー、いずれも新しいオーナー募集中でご興味にある方は是非ホームページの European Collection をご覧いただきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿