2020年5月19日火曜日

ダイハツソレックス エンジン始動!!

 ここ2週間ほど苦戦していたダイハツソレックスのエンジンがやっと始動した。そもそもバッテリーもない原始的な2サイクルエンジンなので火が飛んで圧縮があってガソリンが来ればエンジンは掛かるはず、とたかをくくっていたがまずは遠心式のワンウエイクラッチと駆動輪の調整に戸惑いフランス在住のソレックススペシャリストに色々と教えてもらいながらかれこれ10回ぐらい組んではバラシ、ばらしては組み、を繰り返した。どうやらこのエンジン
以前のオーナー(あるいはずっと動いていなかったのでその前のオーナー)がばらしたあとうまく組めずにそのままにしていたようでクラッチをクランクシャフトに固定する裏側のナットが欠品していたのが迷った原因でこれでクラッチは解決したがそれでもエンジンがかからない、そこで次はフラマグのタイミング調整、これもかなり狂っていたので修正、これでOKと思いきやそれでもエンジンがかからない、ガソリンは新しく入れ直したので腐っている(これは古い車でよくある話)のはありえない、という訳で最後にキャブに挑戦、と言ってもごくごく簡単な構造でジェットを掃除するくらいだがどうやらこれも原因の一つのようで針でつついて掃除して今度こそ、と思って挑戦するもまだスタートしない、万策尽きてこれは長期戦と思いガレージに引き上げ片付け始めたら掃気室の小さいボルト(クラッチやフラマグを外すときここに細いボルトを差し込んで回転を止める)を
付け忘れているのに気が付きこれを取り付けて再度トライすると見事始動した。自分で組んだ古いエンジンが再始動した時の感激はクラシックカー仲間共通の至福のときだがこんな簡単なエンジンでもそれは同じ、久しぶりに大きな満足感を得た。3枚目の写真はソレックススペシャル工具でフラマグを外す専用アダプターとプラーさえあればあとは古い車をいじくっている方であれば多分お持ちのものばかりだが 9mm のボルトが多いのとクラッチを外すのにディープソケットが必要になる。もう1台フランス生まれのソレックスと並べてみる。こちらのエンジンはペダル一こぎですぐ始動し極めて快調、70年代の雰囲気が漂うダイハツソレックスと比べるといかにも、と言った時代感がある。これでだいぶノウハウを習得したので次はダイハツソレックスの仕上げと(とりあえずエンジンは掛かったがブレーキその他もう少し努力が必要)もう1台の小型ソレックスプロジェクト、をスタートしたい。巣篭もり中でも残り時間の多くないおじさんは忙しいのだ!!



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