これもいささか古い話で恐縮だが1月中旬になって我が家にやってきた薪ストーブとその関連の話を少ししたいと思う。
この冬の寒さに耐えかねて、と言うと北国の方に笑われそうだがもともと関東の家が冬にもっとも寒い、が持論。なぜならこれ以上北に行くと寒さ対策がしっかりしていて夜に暖房の火を落とさなくなるから関東近郊の家が夜間最も冷え込む事になる。アメリカも同様でデトロイト郊外の家など厳寒の戸外とは裏腹に中ではTシャツ一枚で過ごしている。 それでも以前大磯にいるころはそんなに感じなかったが僅か数キロ内陸に入っただけでこの寒さはどうしたことか!! 幸い燃料となる薪はタダで手に入りそうなので思い切って薪ストーブ導入計画をスタートした。 いつもお邪魔する箱根のカフェJには開店当時から立派な薪ストーブが鎮座しておりここで詳しいお話を聞くことからスタート、また昨年フレンチブルーの際にお世話になったペンションにも鋼板製の地元製作の薪ストーブがありその後テレビにも登場したこともありこれも候補に。詳しい情報を集め見積りをとってみると本体価格、煙突材料価格によって大きな差があるがそれでも70-150万程度かかりこれでは年金生活の身には予算オーバー、それではとネット販売の業者から本体と煙突材料を手配し、設置は自ら図面(らしきもの?)を引いて、薪ストーブの経験はないからと躊躇する工務店を営む長年の友人を口説き落として難しいところは手伝ってもらって実施することに相成った。 結果は案じるより産むがやすしで、本体、煙突材料、工事費、遮熱板まで含めて総費用20万円ちょっと、丸1日の工事で取り敢えず燃やせるところまでこぎ着けた。ただしこれは多くの友人たちの(見るに見かねての?)助けによるところ大で、フェアなところは総予算30万程度と思っておく方が良いだろう。
焚付けにも多少のテクニックが必要で当初は部屋中煙で悪戦苦闘していたがそれも1週間程度で卒業、ストーブの窓を通して赤くゆらゆらと燃える火を楽しむまでにそんなに時間はかからなかった。
これで寒さからは解放されたと思いきや薪ストーブは想像をはるかに超える”大食漢”であることが判明(ホームセンターで売っているひと束600円程度の薪は2-3時間で無くなってしまう!!)、今度は薪の調達に追われることとなった。冒頭にも記したが田舎のありがたさ、薪の材料自体は少し声をかけるといくらでも無料で頂けそうであるがこれを燃やせる状態にするのにまた手間がかかる。まず適当な長さに切らねばならない。幸いチェーンソーは以前から手元にあるがしばらく使っていなかったのでまずこれをオーバーホール(この辺はおかげさまで古い車のことを思えば朝飯前!?)、次にソーの目タテをしこれで切断はOK,次は切った素材を大ナタで2-4本に縦割にする。今までペンやスパナ以上に重い物を持ったことのないへっぴり腰だったがこれも数日やっているうちにコツがわかり快感に!! 保証します。ストレス解消にこれほど適したものはないです。世の中のサラリーマン諸氏、上司の不満、会社の不満があったら薪割りをお勧めします。
こうしてできた薪は本当は半年ほど乾かしてやっと本来の薪になるのだそうですが今年はそんな悠長なことは言っておれないので取り敢えず無理やり燃やしている。
あと灰の処理が大変で数時間で灰受けがいっぱいになるので捨てなければならない。この灰は20Lのオイル缶に捨てるのだがこれも2週間もたたないうちに一杯になる。さてこれをどうするかとなるがそこはうまくしたものでこれは家庭菜園の畑の土に混ぜると良いそうでこれも1件落着。
長くなったが平均して1日1時間程度はメインテナンスにかかりそうである。でそれだけの値打ちがあるかと問われれば答えは明白でもはやこれなしでは冬は過せないと思う。
今導入を考えておられる方、くれぐれも薪の調達の目途を立ててからにされますように。繰り返します。薪ストーブは想像をはるかに超える”大食漢”です。
我が家も自宅を新築した折に薪ストーブを設置
返信削除かれこれ20年近く活躍しています
やっぱり当時、本体が30~40万円ほどで
案外、安いんじゃないのなんて設計士に依頼したら
煙突や防火壁等で最終的に国産乗用車1台分になりました(笑)
FIATおじさん宅に、今度お邪魔した時に見せて下さい
ちなみに乾いていない薪は煙突にタール等たまり易いのでご注意を
一昨年、我が家では軽い煙突内火災を経験(大汗)