先日E-Bayでお宝(と言っても興味のある人にとってのお話ですが)を発見しました。 1913年のSaturday Evening Postに掲載された Champion Plug の広告と、ほぼ時を同じくしてなんとそのスパークプラグその物がオーストラリアからオークションに出品されたのです。広告の方は”Buy it Now”で即落札、問題はスパークプラグの方でこちらは人気の Priming Type と呼ばれるガソリンをダイレクトに燃焼室に入れる筒の付いたタイプでかなりの入札がありそうです。ちなみにこの Priming Type プラグは1912年のChampion 特許ですがいわばダイレクトインジェクションの当時版と言ったところでしょうか、1930年代まで使われてその後姿を消してしまいましたのでエンジンが進化するにつれ必要が無くなったのでしょう。 このタイプのプラグはコレクションに1本持っていますがそれよりはるかに古いタイプでこれを逃す訳にはいきません。久々に興奮したオークションでした。 清水の舞台から飛び降りるつもりでかなりの余裕をもったMax Bid を設定、終了3秒前に祈る気持ちで確認ボタンを押して待つことしばし(と言っても1,2秒ですがこれが長く感じるのです). やったー!!、無事落札、年をとってくると物事に感激しなくなってくるのですが久々に“生きてて良かった“レベルの感激(ちとオーバーですが)を味わいました。 写真の右側が従来から持っている1920年代の Priming Type, 左側が今回手に入れた1910年代の物です。ちなみにチャンピオンは1907年創業、T型フオードの純正プラグに採用されて爆発的に売り上げを伸ばし始めたのが1910年代前半、一般紙に広告を出し始めたのは1912-1913年頃ですのでこの広告は最初期の物と思われます。 媒体のSaturday Evening Post との蜜月関係はその後1960年代まで続きおびただしい数の広告が掲載され今もコレクターズアイテムになっています。
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