ボルボV70が嫁ぐことになった。
我が家にやって来たのは震災直後のこと、以来3カ月弱広いカーゴルームを武器にアンティークを目一杯積んでイベント出店の為東方西走の大活躍、僅かの間に2000KMを後にした。ボルボと言えば質実剛健のイメージだったが、軽いハンドル、軽いタッチで聞くブレーキ等あまりに都会的になったボルボV70に、乗り始めた当初はちょっとためらいもしたが慣れてみれば居心地の良い室内のような感覚になりこれがボルボの目指している車作りかと思えるようになった。ただ一昔前のターボは低回転ではただの低圧縮比エンジンで、街中を這いまわっているとかったるく、さりとてエンジンを回せば今時のエコブームに異を唱えるようであまり快適ではない。ボルボの名誉の為に付け加えるとパワー自体は十分で3000rpmを超えたあたりからグイグイ力が湧いてくる。長距離でおとなしく乗っていればリッター10Kmを僅かに超える程度の燃費で大きなボディの2.4Lターボとしてはマアマアといったところかもしれない。 この車走行距離は既に14万キロを超えているが特筆すべきは前オーナーの徹底した事前メインテナンスと手入れの良さで危なそうな部品はすべてディーラーで交換距離の目安に従って交換されておりまるで新車のような安心感があった。 また50年も車好きをやっていて何をいまさらと言われそうだが雨の日に屋根の上で水たまりが居心地のよさそうに丸くなるのを見て(ワックスが完璧に効いている証)前オーナーに改めて敬意を表した次第。 新しいオーナーの元でも可愛がってもらえると確信している。
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