2016年2月13日土曜日

アメリカ車が輝いていた時代

 今回はアメリカ車が輝いていた時代、というわけで59年、61年、そして63年の代表的な車種のカタログを集めてみた。1枚目はテールフィン時代の頂点、59年のキャデラックコンバーティブル。50年代初めごろに芽生えたテールフィンは年々成長しこの59年に頂点に達した。かのエルビスプレスリーが乗っていたのも59年のピンクのキャデラックである。さすがにこのテールフィンはやりすぎと思ったのか60年モデルでは少し低くなった。2枚目は61年のフオードサンダーバード、試作車レヴァカーのスタイルを取り入れたもので通称ロケットサンダーと呼ばれるボディデザインは今でも評価が高い。日本でも当時プロ野球の長島選手をはじめ多くの有名人が乗っていた車である。3枚目は63年のポンティアックボンヌヴィル。それまで”おばあさんの車”的な地味なイメージが強かったポンティアックをワイドトレッドでスポーツイメージを前面に出してイメージ転換を図った最初の年でこの年にフルサイズのスポーツタイプ、グランプリがデビュー、
翌年にはインターメディエイトベースの名車GTOが誕生する。
縦型4燈ライトの美しいデザインでこの後段々にウエストを絞ったコークボトルラインに移っていくが私の最も好きなアメリカ車のデザインの一つである。この3枚のカタログに共通するのはいずれもカラー写真ではなく美しいイラストで描かれていることでアートとしても十分に通用する美しさだと思う。私が初めてアメリカの土を踏んだのは1978年ですでにダウンサイジングが始まっていたがタイムマシーンがあるのなら60年代初頭の輝いていた時代のアメリカをこの目で見てみたいと思う。


0 件のコメント:

コメントを投稿